「私は純粋なゴールスコアラーじゃない」 アンリ氏が語る自身のスタイル

かつてアーセナルなどで活躍したアンリ氏 photo/Getty Images

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V・ニステルローイ氏と比較はできないと主張

かつてプレミアリーグでしのぎを削ったティエリ・アンリ氏とルート・ファン・ニステルローイ氏。それぞれアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドのエースとして活躍した両者は、いずれも2000年代のプレミアを代表するストライカーだ。そして、その後は共にリーガ・エスパニョーラのクラブへと移籍し、今度はバルセロナ、レアル・マドリードという宿敵同士でストライカーとしての任務を遂行した。その経歴から、当時この2人をライバルとして見ていた人も多いだろう。

しかし、アンリ氏はそこまでこの元オランダ代表FWを意識はしていなかったようだ。英『Manchester Evening News』によると、同氏はファン・ニステルローイ氏のことをライバルと呼ぶにはプレイスタイルが違いすぎたと主張し、次のように語っている。

「私は純粋なゴールスコアラーじゃない。(アラン・)シアラーのようにね。ルートはどうかって? 彼はそうだったかな。でも、私は違ったと思うよ。自分のチームを助けようといくつかゴールを決めたのは事実だ。でも私は中盤に降りたり、サイドからアクションを起こそうとしていた。ルートのことを振り返ってみると、彼はゴールを決めるための動きをしていたよ。ただ、ストライカーを判断するのは難しい。それをするならロッカームームで多かれ少なかれ同じ時間を過ごさなきゃね」
たしかに、アンリ氏はアシスト能力にも長けたFWだった。2002-03シーズンにはプレミアリーグ歴代最多である驚異の20アシストを記録しており、その存在価値はゴールを奪うことだけでなかった。とはいえ、ファン・ニステルローイ氏よりも自分が優れているといった感情からではなく、純粋にプレイスタイルの違いから比較は不可能とアンリ氏は考えているようだ。

どちらも優秀なストライカーであったことは間違いないが、やはり選手同士を比較するというのは時としてナンセンスか。選手がひとりの人間である以上、プレイスタイルは十人十色。それぞれの選手には他人と比較できない個性があるということなのだろう。

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