“奇跡のレスター”上回るハイペース 今のレスターは当時より強いのか

好調を維持するレスター photo/Getty Images

開幕10試合での勝ち点は今季が上

2015-16シーズンに奇跡のプレミアリーグ制覇を成し遂げたレスター・シティと、現在ブレンダン・ロジャースが指揮するレスター・シティはどちらが強いのか。

あのような奇跡はそうそう起こるものではないが、両方のチームを比較したくなるのも無理はない。なぜなら、今季のレスターは当時よりも良いスタートを切っているからだ。

英『BBC』が注目しているが、当時のレスターは開幕からの10試合で勝ち点19を稼いで4位につけていた。一方で今季は10試合で勝ち点20を稼いでおり、3位につけている。僅か1ポイントの差だが、当時を上回っているのは選手たちにとって大きな自信となるだろう。同じようなミラクルをもう1度起こせるかもしれないとの期待感もあるはずだ。

また、得失点も印象的だ。当時のチームは10試合で20得点17失点の成績だったが、今季は25得点8失点だ。スタイルはより攻撃的になっており、失点数まで大幅に減っている。ロジャースの下でチームが成長しているのは間違いない。

平均ポゼッション率は58.6%にまで上昇し、リーグで3番目に高い。それに対して当時はリーグで2番目に低い42%だった。ショートパスの数は当時が開幕10試合で2630本だったのに対して今季は倍近い4872本ものパスを繋いでいる。当時とは大きくスタイルが異なるが、今のレスターも完成度は高い。

違いがあるとするならば、周りのチームだ。当時4位につけていたレスターは、首位マンチェスター・シティと勝ち点が僅かに3点しか離れていなかった。ところが今季はリヴァプールが圧巻のスタートを切っており、レスターが奮闘しているにも関わらず第10節終了時点で8点差がついている。当時に比べてプレミアを制覇するのはかなり難しくなっているのだ。

それでも夢を捨てるには早すぎる。当時は中盤戦から一気にギアを上げ、その後の28試合では失点を19点に抑えてみせた。あの時の強さに並ぶためには、ここからの戦いが重要だ。今節はクリスタル・パレスと戦い、その翌週にはアーセナルとの激突が待っている。アーセナルまで撃破すれば実力は本物と言えそうだが、あの時の止められないレスターの強さが再び戻ってきたか。

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