グリーズマンはMS“D”を超えられるのか 現状は昨季のデンベレの方が上

今季よりバルセロナでプレイするグリーズマン photo/Getty Images

スタッツで見てみると……

今季のバルセロナでやや物足りないのは、アトレティコ・マドリードから加わったFWアントワーヌ・グリーズマンのパフォーマンスだ。アトレティコでの活躍からグリーズマンの実力は誰もが理解しているが、まだチームにフィットしていない部分がある。特にエースのリオネル・メッシとの連携がまだ繋がっていないとも指摘されており、どこかゲームに入り切ることができていない。

昨季チームメイトのFWウスマン・デンベレが残したスタッツと比較しても、グリーズマンのパフォーマンスは物足りない。英『Planet Football』が両者を比較しているが、ここまでは昨季のデンベレが全ての面で上回っているのだ。

例えば1試合平均のボールタッチ数では、昨季デンベレが71.3回の数字を残していたのに対し、グリーズマンは現段階で51.62回となっている。ゲームに関与する機会がまだまだ少ないと言える。

1試合平均のキーパス数ではデンベレが1.6本を記録していたのに対し、グリーズマンは現段階で0.9本。アシストでもデンベレが348.3分に1本のペースで決めていたのに対し、グリーズマンは379分に1本だ。チャンスメイクの部分でも昨季のデンベレがやや上をいく。

得点部分も昨季のデンベレは190分に1点のペースでネットを揺らしているが、グリーズマンは現段階で284分に1点だ。昨季のデンベレは何度か負傷離脱した時期があり、自己管理の部分を問題視されたこともある。しかし重要な場面で決定的な働きをする機会も多く、特別な違いを生み出せる実力者であることを証明していた。

グリーズマンもチームメイトとの連携が深まれば、中盤戦から存在感を増していくことは可能だろう。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、デンベレのトリオはMSDと呼ばれるが、その「D」をグリーズマンは超えられるのか。

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