本田圭佑が“重要ミッション”のカギに? フィテッセ恩師にかかる欧州への重圧

東京五輪目指す本田にも結果が求められる photo/Getty Images

フィテッセのミッションとは

MF本田圭佑の加入が決定し、オランダのフィテッセは日本からも注目を集めている。チームを指揮しているのはCSKAモスクワ時代に本田を指導した経験を持つレオニード・スルツキーで、これも本田がフィテッセ入りする理由の1つとなった。

ただ、現在そんなスルツキーには厳しい視線が向けられている。フィテッセがスルツキーを招聘したのは昨季からのことだが、クラブが求めているのは欧州カップ戦出場権獲得だ。これを本当に達成できるのか疑われているというわけだ。

昨季フィテッセは5位でフィニッシュしており、順位的には悪くない。ただしヨーロッパリーグ・プレーオフでは敗れてしまい、まだスルツキーは目標を達成できていない。今季も現時点で5位と悪くない位置につけているものの、リーグ戦では3連敗中だ。

オランダ『De Gelderlander』は、スルツキーにプレッシャーがかかっていると指摘する。クラブがスルツキーを招聘したのはCSKAモスクワでリーグタイトルを3回獲得し、チャンピオンズリーグの舞台も経験している実績を評価したからだ。スルツキーには高額な給与が支払われているようで、欧州カップ戦出場権獲得が絶対のミッションなのだ。

サポーターからも3連敗中のチームに不満の声が挙がっているようで、この代表マッチウィークを利用してチームを立て直す必要がある。本田もこの代表マッチウィークを利用してコンディションを上げてくるはずで、本田がスルツキーにとっての救世主となる可能性も考えられる。

オランダ『Algemeen Dagblad』も本田のフィテッセ入りが決まった際、「スルツキーは経験豊富な選手をチームに加えたかった。彼は来季の欧州カップ戦行きを確保するためにホンダが必要だと考えた」と伝えており、本田にかかる期待は特別だ。

幸い今季は堂安律が所属する3位PSVが躓いており、フィテッセとは勝ち点差が1しか離れていない。3位までは順位を上げるチャンスがあり、ここからが本当の戦いだ。本田がキーマンとなれるのか、フィテッセを欧州の舞台まで押し上げる展開に期待したい。

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