もはやリーガはメッシVSレアル・マドリード いつしか逆転した個と組織

カゼミロと競り合うメッシ photo/Getty Images

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以前は個のレアル、組織のバルサといったイメージだったが……

現在バルセロナとレアル・マドリードは勝ち点25で並んでいるが、チーム状況には違いがある。

スペイン『MARCA』が一言で表現しているが、今のリーガ・エスパニョーラ2強の構図は「レアル・マドリードVSリオネル・メッシ」だ。シーズンが進むにつれて組織力が向上してきているレアルに対し、バルセロナはメッシ依存の色が強くなってきている。

先日のセルタ戦もバルセロナは4-1の勝利を収めたが、そのうち3点を決めたのはメッシだ。メッシの活躍は喜ぶべきことだが、指揮官エルネスト・バルベルデの下で組織力が向上しているかどうかは微妙なところだろう。
また同メディアは、メッシがPKやフリーキックなどセットプレイからの得点が増えていることも気にかけている。流れの中からゴールを決めるケースがやや少なくなっており、これもバルセロナの組織力が疑われている理由の1つとなっている。チームとして流れの中から相手を十分に崩すことができていないのではと捉えられるのも無理はない。

一方でレアルはメッシほどのスーパースターがいない。そのためバルセロナに対抗するためには攻守両面の組織力を高めていくしかない。ここ最近はクリーンシートも続き、18歳FWロドリゴ・ゴエスや21歳MFフェデリコ・バルベルデら若手のサプライズもあった。エデン・アザールのコンディションも上がってきており、チーム全体にポジティブな感覚が生まれつつある。

1度延期されたクラシコは12月18日に行われる予定となっており、まだ1ヶ月ほど時間がある。これまでに両チームがどう変わっているのかが見ものだが、今のままでは「レアルVSメッシ」との同メディアの表現通りとなるだろう。組織のレアルか、個のバルセロナか。数年前は構図が逆だったはずなのだが、いつしか入れ替わりつつあるようだ。

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