引退の危機乗り越えた天才MFカソルラ 明かす“復帰への原動力”

ビジャレアルで大活躍を見せているカソルラ photo/Getty Images

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「2年間で色々な瞬間があった」

引退の危機を乗り越え、母国スペインの地で復活を果たした驚異のベテランがいる。スペイン代表MFサンティ・カソルラだ。同選手はアーセナル時代の2016年秋にアキレス腱を手術。だが、患部の一部がバクテリアに侵食されていたことが確認され、一時は右足切断の危機にあったと現地メディアによって伝えられていた。その後は腕から足へ皮膚の一部を移植するなどリハビリ後も含めて10回にわたる手術を行い、約2年間のブランクを経て2018年8月に復帰を果たしている。

そんなキャリアと右足を失いかけた34歳が、今季はリーグ戦13試合全てに出場し5ゴール4アシストの大爆発。いったいどれほどの人がこの華麗なる復活劇を想像できただろうか。スペイン代表にも復帰を果たしており、現地では「今が全盛期」なんて声も上がっている。

一時は引退という選択をしてもおかしくない状況に追い込まれていたカソルラ。彼がピッチに帰ってくることができた原動力はなんだったのか。スペイン『El PAIS』に対して、彼は次のようにそれを明かしている。
「2年間で色々な瞬間があったよ。全てを投げ出したいと思ったこともね。だって何もできないんだから。でも、私がもう復活できないと思っている人たちに、もう一度普通にやれるところを見せたいと思ったんだ。それがモチベーションになったね。子どもや妻といった家族のためにも、もう一度プレイしたいと思ったよ。子どもにどうして私がプレイできなかったのかを説明するのは難しかったね。息子は当時8歳。理解できるわけないさ。でも今は私がプレイしているのを見て楽しんでいるよ」

ファンを良い意味で裏切りたいという願望が原動力になったと語ったカソルラ。復活どころか大活躍している今、その作戦は大成功以上の結果となっている。

不死身の天才MF。そんな称号がこの男にはふさわしいか。華麗なる復活を遂げたカソルラは、これからも鮮やかなテクニックで観衆を魅了してくれることだろう。

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