ローマに旅立ったムヒタリアン 現アーセナル指揮官の“戦術”に物申す

エメリ監督の戦術について語ったムヒタリアン photo/Getty Images 

「もっと自由にプレイしたかった」

現在ローマに在籍中のMFヘンリク・ムヒタリアンが、昨夏よりアーセナルを率いているウナイ・エメリ監督について語った。

ムヒタリアンは2018年1月にアーセナルに加わり、同年の夏よりエメリ監督に師事。2018-2019シーズンではプレミアリーグ25試合出場で6得点4アシストと健闘したものの、2019-2020シーズン開幕以降は出場機会に恵まれず。今季のプレミアリーグ第4節終了時点で先発出場が1試合に留まったことを受け、今年9月にローマへの移籍(ローン移籍)を決断した。同選手は英『FourFourTwo』が行ったインタビューのなかで、エメリ監督の戦術について不満をぶちまけている。

「エメリ監督は何よりも戦術に注意を払い、それによって僕の役割が変わってきてしまったんだ。僕はウインガーとして試合に出ていたのに、守備的MFと共にプレイを構築することを余儀なくされた。だから僕のゴールやアシストが増えなかったんだよ」

「僕はもっと自由にプレイしたかったし、空いているスペースがあればどこへでも顔を出したかった。それでも監督が求める仕事をしなければならない。僕は今30歳で、ベンチに座って無駄な時間を過ごすよりかはサッカーをしたい。エメリ監督やラウル・サンジェイ(フットボール・ディレクター)は僕がアーセナルにとって重要な選手であると保証してくれたけど、ローマのほうが僕に対してより多くの信頼を寄せてくれた。だから彼らと契約を結んだのさ」

対戦相手がどこであろうとポゼッションサッカーを貫こうとしたアーセン・ヴェンゲル前監督とは対照的に、守備的な布陣やアプローチを選択することも少なくないエメリ監督。ムヒタリアンとしては守備面のタスクが多く、攻撃面での自由が制限されている同監督の戦術は受け入れ難いものだったのだろう。今季のプレミアリーグ序盤12試合で4勝5分け3敗の6位と躓いたことで、進退問題が浮上し始めているエメリ監督だが、現有戦力の特長を最大限に引き出す布陣を編み出し、チームを上昇気流に乗せることができるだろうか。


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