ドリブル突破数は驚異の“1880回” 06-07以降のドリブルキングは誰だ

バルセロナのメッシ photo/Getty Images

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1000回を超えた選手が2人

いったいキャリアのうちに何人のDFを抜くつもりなのか。2006-07シーズン以降、ドリブルで相手選手を1000回以上抜いているスーパードリブラーが2人いる。

なぜ2006-07シーズン以降なのかというと、データサイト『Opta』が公式にデータを取り始めた時期が2006-07シーズンとなっているからだ。

今回英『Squawka』はそのデータを基に2006-07シーズン以降の最強ドリブラーをランキング形式で紹介しているのだが、数字で見ると改めて恐ろしさが分かってくる。
まず5位から見ていくと、ユヴェントスFWクリスティアーノ・ロナウドで816回。ドリブル成功率は44%となっており、マンチェスター・ユナイテッド時代に回数を稼いだといったところだろうか。最近は派手なドリブルを見せることも少なくなったが、若い頃はとにかく仕掛けまくるタイプの選手だった。

4位は832回でマンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロだ。ドリブラーというイメージはないかもしれないが、ゴール前で相手DFを確実に外す技術を備えている。

3位は現フィオレンティーナFWフランク・リベリで939回。バイエルン時代はアリエン・ロッベンと恐怖のウイングコンビを築いており、スピードとテクニックに加えて体幹の強さもリベリの魅力だ。左サイドから相手を確実にかわすパターンを自分の中で持っているのだろう。

大台の1000回を超えるのはここからだ。ドリブル成功回数1220回、成功率57.1%を記録して2位に入ったのはレアル・マドリードFWエデン・アザールだ。

何より凄いのは、トップ5の中で20代の選手はアザールだけなのだ。2006-07シーズン以降のデータとなっているため、当然キャリアを長く続けている選手の方が有利だ。ところが28歳のアザールは驚異的な成功率で数字を伸ばし、リベリやロナウドを軽く上回っている。

そんなアザールを抑えて1位になったのは、やはりと言うべきかバルセロナFWリオネル・メッシだ。メッシは1880回ものドリブルを成功させ、成功率はアザールを僅かに上回る57.2%を記録している。相手DFもメッシの手の内は理解しているはずなのだが、それでも止めることができない。そんな時間が永遠と続き、1880回という冗談のような数字にまで達してしまった。今後もこの数字は伸び続けるだろう。

ただ、興味深いデータがもう1つある。このランキングでトップ5には入れなかったが、メッシ以上のドリブル成功率を記録している選手が1人だけいる。8位に入ったヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタだ。

イニエスタもドリブラーというわけではないが、寄せてきた相手をいなす技術を持っている。左のウイングでプレイしていた時期もあり、若い頃は縦への突破も自由自在だった。記録したドリブル成功数は739回、成功率は驚異の60.9%だ。ボールを失わないことに関しては、メッシ以上の才能があると言っていいだろう。

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