「公平な男だった」 リヴァプール主将が感謝示す“かつての師”

かつてリヴァプールで共闘したロジャース(左)とヘンダーソン(右) photo/Getty Images

続きを見る

「彼がいなかったら、今日の僕はいない」

現在、リヴァプールで主将を務めているのはイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンだ。彼は前任である“スティーブン・ジェラードの後継者”というプレッシャーをものともせず、優れたキャプテンシーでピッチ内外において近年躍進を果たすチームを牽引している。

そんなヘンダーソンが感謝の意を示す人物がいる。同選手をリヴァプールで最初にキャプテンに据えたブレンダン・ロジャース前監督(現レスター監督)だ。英『talkSPORT』のインタビュー内で、ヘンダーソンは「彼がいなかったら、今日の僕はいない」とまで話している。

「僕はU-18でもU-21でもイングランド代表でキャプテンだった。だから、常に責任感は持っていたよ。僕は常に他人の面倒を見ることができるし、周囲に気を配ることができるんだ。その責任感やリーダーシップを見て、ブレンダンは僕がリヴァプールをリードできると思ったんだろうね。あの出来事は僕に大きな自信を与えたよ。彼がいなかったら、今日の僕はいない。彼の存在こそが僕のキャリアの中で非常に大きな役割を果たしているんだ」
加入当初はファンからプレイに対する不満も挙がっていたヘンダーソンだが、ロジャースとの出会いで大きく人生が変わったようだ。しかし、彼とロジャースの関係は初めから良好なものだったというわけでもないだろう。リヴァプールにやって来て間もなかったロジャースは、当初ヘンダーソンをトレード候補としてみなしていた。同選手に対して「クラブを出て行ってもいい」と、“戦力外通告”とも言える電話をかけたことはリヴァプールファンなら知っている人も多いだろう。この時期こともヘンダーソンは振り返っている。

「当時は僕のキャリアにおいて重要な時期だったね。リヴァプールでの時間だけでなく、キャリア全体として。大変な瞬間だったけど、振り返ってみると、あれは今の自分を助けてくれていると感じるよ。あの時期がなかったら、今頃どうなっていたか。ありがたいことに最終的には全てうまくいったね。ブレンダンは公平な男だったよ。彼は僕が選手として、そして人間として大きくなるのを助けてくれた。彼の下で本当に成長することができたんだ」

気に入らない選手はどんなにパフォーマンスが改善しても起用しない方針をとる監督もサッカー界にはいる中で、ロジャースは当初の評価を覆して自身の努力を認めてくれた男ということか。逆境に屈することなく努力を積み重ね、最終的にキャプテンの座を射止めたヘンダーソン。彼は今では誰もが認めるリヴァプールのキャプテンだ。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

最新号は“新監督”にフォーカス。ランパード、サッリなど、新天地でサポーターの心を掴みはじめた新指揮官たちが欧州を熱くする!

こちらから無料でお読みいただけます。
http://www.magazinegate.com/theworld/

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ