天才MFなのに過小評価されている ジェラード、ランパードに負けぬ才能

イングランド代表で活躍したハーグリーブス photo/Getty Images

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2006W杯でも活躍

ポール・スコールズ、フランク・ランパード、スティーブン・ジェラード、デイビッド・ベッカムらワールドクラスのMFを揃えていた当時のイングランド代表は、「黄金世代」として今もサッカーファンの記憶に強く刻まれている。

何か目立ったタイトルを獲得したわけではないのだが、あれほど優秀なMFが1つの時代に集結するのも珍しい。特別なチームだったのは間違いない。

ただ、黄金世代としてもう1人忘れてはいけないMFがいる。ジェラードの1つ年下で、若い頃はバイエルンで活躍したMFオーウェン・ハーグリーブスである。当時の豪華だったイングランド代表を語る際にハーグリーブスの名前が出てくることはあまり多くないが、同選手も強烈な才能を持つ万能型MFだった。
英『90min』も、ハーグリーブスが過小評価されている選手だと改めて特集している。

ハーグリーブスの評価が今ひとつ伸びてこない理由の1つに、負傷に苦しめられたことが挙げられる。特にマンチェスター・ユナイテッドに移籍した2007年からは負傷が増え、非常に苦しいキャリアを送ることになってしまった。プレミアリーグでのプレイ経験がそれほど多くないことも、ハーグリーブスの名前が取り上げられにくい理由の1つなのだろう。

ハーグリーブスはカナダで生まれ、その後バイエルンの下部組織に移籍。バイエルンでは2000年より主力として活躍し、ブンデスリーガ4回、チャンピオンズリーグも1回制覇している。その活躍から2001年にはイングランド代表に選ばれており、プレミアリーグで1度もプレイしないまま代表へ入る珍しいケースとなった。

2006ドイツワールドカップにも出場し、同年にはイングランド年間最優秀選手にも選ばれている。同メディアも当時のワールドカップでイングランド最高の選手だったと絶賛しており、若い頃より才能は抜群だったのだ。

マンUでも1度チャンピオンズリーグを制覇しており、怪我に苦しめられながらもタイトルに恵まれたキャリアだった。イングランドのMFといえばジェラード、ランパード、スコールズといった印象も強いだろうが、ハーグリーブスも同列に語られるべき名手なのだろう。

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