いきなり中盤の“ビッグマン”登場 モウリーニョ・スパーズはどう変わる

競り合うダイアー photo/Getty Images

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モウリーニョ・カラーが出た

23日にトッテナム指揮官として最初のゲームとなるウェストハム戦に臨んだジョゼ・モウリーニョは、さっそく自分のカラーを見せてきた。

英『sky SPORTS』がモウリーニョの初陣を特集しているが、最初の特徴はハリー・ウィンクスとエリック・ダイアーをボランチで並べたことだろう。

モウリーニョはチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドでも大型MFネマニャ・マティッチを好んで起用しており、マンU時代にダイアー獲得を狙っていたとも言われている。
ダイアーはセンターバックもこなす大型の選手で、守備専任MFとしてモウリーニョが好むのも頷ける。ダイアーとウィンクスがリーグ戦で揃って先発するのは昨年12月8日のレスター・シティ戦以来となっており、前指揮官マウリシオ・ポチェッティーノの下ではあまり実現しない組み合わせだった。

それに合わせてMFデル・アリの役割も変わる。ダイアーとウィンクスが中盤で守備のバランスを取ることで、デル・アリをより高い位置で起用できる。同メディアも最前線のハリー・ケインとデル・アリの距離が近づいていたことに注目しており、デル・アリはより得点を奪うことに集中することが可能となった。

このゲームではケインからデル・アリに7度パスが渡っており、これは今季のリーグ戦では最多の数字となっている。デル・アリは得点を奪えるMFとしてブレイクした選手で、モウリーニョはよりケインと近い距離でプレイさせることを望んでいるのだろう。

また、前線の柱となるケインについても同メディアはモウリーニョにとって理想的なセンターフォワードと称える。ディディエ・ドログバ、ズラタン・イブラヒモビッチなど、モウリーニョは前線でボールを収められる選手を好む。ケインもポストプレイを巧みにこなす技術と力強さを持ち合わせており、得点力は説明するまでもない。ケインがモウリーニョ政権の柱になるのは確実だろう。

こうした戦いをベースに、今後モウリーニョは自分のシステムに合う選手と合わない選手を分けていくことになる。いきなりモウリーニョ・カラーを見せることになったが、このスタイルがトッテナムにフィットしていくのか。ポチェッティーノとは異なるトッテナムの姿を見ることになりそうだ。

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