11名中9名が一致 2人の“辛口OB”が選ぶここ10年のプレミアベストイレブン 

現在は解説者を務めるキャラガー氏(左)とネビル氏(右)photo/Getty Images

リヴァプールのレジェンドであるジェイミーキャラガー氏と、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるガリー・ネビル氏が、プレミアリーグのここ10年間で活躍してきた選手たちのベストイレブンを選出した。

現役引退後は、英『sky sports』の解説者を務めるキャラガー氏とネビル氏。思うような結果を残せていない選手や監督に厳しいコメントを飛ばしたり、古巣に対しても歯に衣着せない意見を容赦なくぶつけたりと、辛口コメンテーターとしても有名だ。そんな2人が、同メディアの番組内で[4-3-3]のフォーメーションをベースにベストイレブンを選出したが、まさかの11名中9名が一致した。

ゴールマウスを守るのは、現在マンチェスター・ユナイテッドの守護神を務めるダビド・デ・ヘア。そして4枚のDFラインには、長きにわたりマンチェスター・シティを支えてきたパブロ・サバレタ(現・ウェストハム)とヴァンサン・コンパニ(現・アンデルレヒト)、現在世界最高のCBと称されるリヴァプールのフィルジル・ファン・ダイク、チェルシーの主将を務めるセサル・アスピリクエタが並ぶ。ここまではキャラガー氏もネビル氏も完全に同じだ。

かつてトッテナムで圧倒的な存在感を放ったベイル photo/Getty Images

中盤は、キャラガー氏がエンゴロ・カンテ、ヤヤ・トゥレ(現・青島黄海)、ダビド・シルバを選んだのに対して、ネビル氏は後の2人は一致しているものの、カンテの代わりにエデン・アザール(現・レアル・マドリード)を選出している。ただ、キャラガー氏もアザール自体はメンバーに入れており、FWとして選んだ。同氏の前線はアザールの他にガレス・ベイル(現・レアル・マドリード)とセルヒオ・アグエロとなっており、一方でネビル氏はハリー・ケイン、アグエロ、ルイス・スアレス(現・バルセロナ)を配置している。

全体を見ると、キャラガー氏がカンテとベイルを入れたのに対し、ネビル氏はケインとスアレスを入れる、2人の違いはこれだけだった。キャラガー氏はカンテの選出理由について「W杯で優勝し、彼は今や世界のベストイレブンにも選ばれる存在だ。レスターとチェルシーでリーグ優勝を成し遂げているし、おそらくこの両年で最高の選手だった」と明かした。

また、ベイルについては「選んだ理由は、彼がここ何年間もプレミアリーグにいなかったからだ。ただ、彼は2度のPFA年間最優秀選手を受賞したりしている。年間最優秀選手を獲得することは偉大ないことで、3年間で2度の受賞は信じられないことだった」と説明。戦いの舞台をスペインへ移して以降は、度重なる怪我などで苦しい時期が多いベイルだが、キャラガー氏はプレミアリーグでの功績を評価しているようだ。

そんなキャラガー氏は、ネビル氏の前線3枚に疑問を抱いていたようだが、ネビル氏は「私はアグエロを少し気に入っているんだ。だから彼を入れた。ただ、最終的に前線をあと2人選ぶように言われたら、それならケインとスアレルが欲しいかな。スアレスは選手の中でも怪物級だし、信じられない選手だよ」と話している。

キャラガー氏とネビル氏が選んだベストイレブンは以下の通り

○チーム・キャラガー
[GK]
ダビド・デ・ヘア

[DF]
パブロ・サバレタ
ヴァンサン・コンパニ
フィルジル・ファン・ダイク
セサル・アスピリクエタ

[MF]
エンゴロ・カンテ
ヤヤ・トゥレ
ダビド・シルバ

[FW]
ガレス・ベイル
セルヒオ・アグエロ
エデン・アザール

○チーム・ネビル
[GK]
ダビド・デ・ヘア

[DF]
パブロ・サバレタ
ヴァンサン・コンパニ
フィルジル・ファン・ダイク
セサル・アスピリクエタ

[MF]
エデン・アザール
ヤヤ・トゥレ
ダビド・シルバ

[FW]
ハリー・ケイン
セルヒオ・アグエロ
ルイス・スアレス

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