アスタナ戦敗北もマンU指揮官は満足げ 「間違いなくポジティブなものが」

ELアスタナ戦で多くの若手を起用したスールシャール監督 photo/Getty Images

若手選手のパフォーマンスを評価

現地時間28日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージ第5節でアスタナと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。同クラブはこの試合、前半にMFジェシー・リンガードのゴールで1点を先制したものの、後半立て続けに失点したことにより1-2で逆転負け。しかし、チームを率いるオーレ・グンナー・スールシャール監督は意外にも満足げだ。

その理由は若手の躍動。マンUはすでにグループリーグ突破を決めていたことや、今回の試合開催地であるヌルスタン(カザフスタン)がマンチェスターから往復7428マイル(約1万2000km)も離れていたこともあって、この一戦で主力選手を温存。先発には実に7名ものティーンエイジャーが名を連ね、平均年齢が22歳26日と欧州コンペティションにおける“マンU史上最も若いスタメン”でこの試合に臨んでいた。そういった状況下で、持てる力を出し尽くした選手に指揮官は満足しているというわけだ。

「間違いなくポジティブなものがあった。もちろん最終的な結果に失望はしているよ。でも我々はファンタスティックにゲームを開始した。選手は多くの時間で試合を支配し、素晴らしいゴールを決めたんだ。2点を奪われた後のパフォーマンスも悪くなかったと思うね。でも、やはり(立て続けに失点した)あの10分間はがっかりしてしまった。選手がプレッシャーに晒されているのが見て取れたよ。なかなかいい形でボールを持つことができなかったね。でも、この試合でデビューを果たした若手のパフォーマンスは皆素晴らしかったと思う。何人かは今後レンタル移籍を経験することで急成長を見せるかもしれないね」

試合後、スールシャール監督がこのように語ったことを英『Daily Mail』が伝えている。この試合で同監督はスタメンに抜擢したDFイーサン・レアード、DFディション・バーナード、MFディラン・レヴィットを含めた6名の若手をトップチームデビューさせた。マンUの未来を考える上でも、アスタナ戦は重要な試合となったか。

とはいえ、ファンの間ではリーグ戦でなかなか勝てない状況が続く中、この敗戦は決して称賛されるべきではないといった声も上がっている。指揮官にとって若手の育成に尽力するのも大事なことだが、まずはファンに勝利を届けるのが最も重要な仕事であるのは間違いない。賛否両論渦巻く今回の若手起用。これらの選手が芽を出す前にスールシャール監督のクビが飛ぶなんて可能性も十分にあるが、はたして。

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