[MIXゾーン]ベルマーレの堅守復活 岡本拓也が語った“11試合ぶり勝利”の要因

守備に関する手応えを口にした岡本 photo/Getty Images 

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監督より徹底されていたこととは

明治安田生命J1リーグの第33節が11月30日に行われ、湘南ベルマーレがサンフレッチェ広島に1-0で勝利した。

前節、優勝争いを繰り広げているFC東京を相手に善戦したベルマーレは、この日も十八番のハイプレスで相手ゴールへ進撃。キックオフ直後から何度かショートカウンターを繰り出すと、前半9分に敵陣左サイドを切り裂いたMF山田直輝のクロスがサンフレッチェのDF荒木隼人に当たり、オウンゴールで先制。試合終盤はサンフレッチェ陣営のパワープレイに苦しめられたものの、各選手が球際で体を張り続け、リーグ戦11試合ぶりとなる白星を飾った。

[3-4-2-1]の布陣のセンターバックでプレイしたベルマーレの岡本拓也は試合後に報道陣の囲み取材に応じ、前線からの連動した守備について手応えを口にしている。
「立ち上がりからウチらしくエンジン全開で相手を押し込めましたし、前線の選手も頑張ってくれました。相手のシャドー(森島司、川辺駿)が中途半端なポジションをとってきたので、対面している僕たち(3バック)が寄せるのか、ボランチ(齊藤未月、金子大毅)に任せるのかをはっきりさせるのが一番のポイントでした。ウチの前線の選手が(パスコース)をしっかり限定してくれたので(インターセプトを)狙いやすかったですし、前線のプレスバックも速かったので、相手はやりづらかったと思います」

また、岡本はこの囲み取材で以前よりも3バックの面々が無理に前へ飛び出し、ボールを奪いに行くケースが減ったことを指摘されると、10月よりトップチームを率いている浮嶋 敏監督よりポジショニングを叩き込まれていたことを明かしている。

「それ(むやみに自分の担当エリアから離れないこと)については今日、監督からすごく言われていましたし、『(ボールに)行ける時はしっかり潰しに行け』とも言われていました。今日はそこの状況判断がしっかりできたのかなと思います」

3バックと中盤の間のスペースを消し続け、サンフレッチェ陣営のパスワークを寸断したベルマーレ。最終ラインの上げ下げのタイミングも終始的確で、相手のアタッカー陣に背後をとられたケースはほぼなかった。各選手のポジショニングに対する意識が向上し、直近のリーグ戦3試合で堅固な守備を披露しているベルマーレだが、この勢いを最終節の松本山雅戦に繋げ、J1リーグ残留を確定させることができるだろうか。


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