“デ・ブライネ2世”になってはいけない レジェンドが19歳へ送ったメッセージ

パルマで活躍するクルゼフスキ photo/Getty Images

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「自分のやり方を貫いてほしい」

スポーツの世界では将来性豊かな選手を「○○2世」と呼ぶことがある。これはすでにその競技で名を挙げた選手たちに似た能力を持つ若手に対して、ファンやメディアが期待を込めてつけるものだ。しかしその思いとは裏腹に、この称号は若手にとって大きなプレッシャーとなることが少なからずある。サッカー界で代表例を挙げるとすれば「メッシ2世」か。これまでバルセロナの下部組織出身者には何人も「メッシ2世」の称号が与えられたが、その多くはトップチームに上がってから結果を残すことができていない。大きな期待は時として豊かな才能を潰してしまうこともあるのだ。

そんな中、イタリアにも現地の人々から「○○2世」と呼ばれる存在がいる。パルマのスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキだ。現在19歳の同選手は今夏アタランタからパルマにレンタルで加入し、ここまでリーグ戦で3ゴール5アシストを記録している。右サイドを主戦場とする彼は、カットインからのチャンスメイクや長距離のフリーランができることなどを理由に現地で「ケビン・デ・ブライネ2世」と評されている存在だ。ポジションこそ違えど、スタイルの似ている2人。現地の人がそう呼ぶのも仕方ないだろう。

しかし、かつてインテルなどで活躍したデヤン・スタンコビッチ氏はクルゼフスキに対してそんな周囲の声は気にせず我が道を行けとアドバイスを送っている。『DAZN』がクルゼフスキに行なったインタビューに動画で出演した同氏。その中でこのレジェンドは若きチャンスメイカーに対して次のようなメッセージを送った。伊『calciomercato』が伝えている。
「やあデヤン。調子はどうかな? 君のキャリアがこれから全てがうまくいくことを願っているよ。将来に関して幸運を祈っている。プレイのことだけを考えて、地に足をつけて頑張ってほしい。多くの人は君のことをデ・ブライネと比較するよね。でも私は君に自分のやり方を貫いてほしい。自分自身で作り上げたスタイルで人々に認識されてほしいんだ」

あくまで自分の道を貫けとティーンエイジャーにアドバイスしたスタンコビッチ氏。果たしてレジェンドのアドバイス通り、今後この19歳は「デ・ブライネ2世」としてではなく1人の「デヤン・クルゼフスキ」としてプレイできるか。イタリアで才能を開花させつつあるティーンエイジャーの成長から目が離せない。

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