各種スタッツは12歳下の選手と同等 38歳迎えても暴れる“ベティスの象徴”

ベティスで今も活躍を続けるホアキン photo/Getty Images

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「40歳まで最高レベルでプレイできる」

スペインで38歳を迎えた今なお輝き続けているベテランアタッカーがいる。レアル・ベティスに所属する元スペイン代表MFホアキン・サンチェスだ。

ホアキンはベティス下部組織出身の選手で、2000年にトップチームへと昇格。プロ初年度ながら38試合に出場して3得点を挙げるインパクトを見せると、その後も順調に成長を続け2002年にはスペイン代表デビューを果たす。同年に開催された日韓・ワールドカップでも同代表のベスト8入りに貢献し、以降もコンスタントに招集を受けながら2007年まで“無敵艦隊”の一員としてプレイした。クラブレベルでは2006年に一度ベティスを離れるも2015年に再び同クラブへ復帰し、今では本拠地ベニート・ビジャマリンに詰め掛けたファンにクラブの象徴として崇められる存在となっている。

そんなホアキンは30代後半を迎えた今でも主力級の活躍を見せており、今季はここまで14試合出場で3ゴール2アシスト。先月30日に行われたリーガ・エスパニョーラ第15節では鮮やかなPKで自身のキャリア通算100得点目となるゴールを決めている。未だピッチ上で輝き続けるレジェンド。クラブも彼の活躍には満足しているようで、9月には2020年までとなっている現行契約をさらに1年延長する話し合いを開始したと現地各メディアによって伝えられた。

クラブの象徴としてホアキンはファンから愛されている photo/Getty Images

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この契約延長、ホアキン自身が納得するまでプレイを続けてほしいというクラブの思いもあるか。しかし、スペイン『EL PAIS』はこれについて、純粋にベティスがホアキンを戦力としてみなしているからではないかと伝え、これまで同選手と関わってきた人々の声を紹介している。

「ホアキンが深刻な怪我を負った記憶は私の中にないね。彼はスペクタクルな遺伝子を持っている。試合後の回復力は信じられないほどだったよ」

これは昨年まで26年間にわたってベティスのメディカル部門でトップを務めていたトマス・カレロ氏の言葉だ。どうやらこのベテランMFの怪我耐性、疲労回復力は長年トップアスリートを見てきた同氏でも驚くほどのものだったようだ。さらに、彼の衰えの見えなさにはフィジカルコーチであるマルコス・アルバレス氏も舌を巻く。

「ホアキンは40歳まで最高レベルで問題なくプレイできると私は断言できる。彼のパフォーマンスは素晴らしいし、実際にデータがそれを証明している。試合中に彼が記録したスピード、持久力をはじめとした各種スタッツは26歳の(ナビル・)フェキルと同じくらいなんだ。これが全てを物語っているよ」

なんとホアキンがピッチ上で記録しているデータは、12歳下の現役フランス代表MFと同等だという。各種スタッツにおいて、年齢による差が出やすい走力データでも若い選手に引けを取らないとは驚きだ。

スペインで輝き続ける驚異のベテラン。はたして、彼はいつまで選手としてピッチの上に立ち続けるのか。“ベティスの象徴”が続ける旅はまだ終わりそうにない。

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