今季“34ゴールの男”が狙う欧州王者加入 「誰もがプレイしたいチーム」

フランメンゴで得点を量産しているガビゴル photo/Getty Images

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再び欧州の地に降り立つのか

2016年夏にサントスからインテルへ移籍し“カビゴル”ことガブリエウ・バルボサ。ブラジル産の天才ストライカーとして期待を背負って加入するも、同選手はなかなかイタリアのサッカーに馴染むことができなかった。インテルでは思うように出場機会を得られず、2017年夏からはベンフィカへレンタル移籍し戦いの場をポルトガルへ移した。だが、ここでも結果を残すことができず、わずか半年でレンタル期間が打ち切りに。ガビゴルの欧州での評価は一気に下落してしまった。

失意の淵にあった天才ストライカー。しかし、ここから彼の大逆襲劇が始まった。2018年1月から古巣サントスにレンタル移籍したガビゴルは、この母国復帰をキッカケにかつての輝きを取り戻す。昨年は公式戦47試合に出場して20ゴール1アシストを記録し、リーグ戦では得点王(18ゴール)に。今年はまたもレンタルで加入したフラメンゴにおいて公式戦41試合34ゴール11アシストの大活躍。先日行われたコパ・リベルタドーレス決勝でも2ゴールを挙げる活躍で、チームを38年ぶりとなる同大会優勝へと導いている。

はたして今後、欧州でお馴染みの“ガビゴルポーズ”は見られるか photo/Getty Images

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そんなブラジルで大暴れしているガビゴルには、現在欧州複数クラブからの関心が噂されている。そしてどうやら、本人も欧州再挑戦には前向きな気持ちを持っているようだ。なかでも同選手が気になっているのは、今月行われるクラブ・ワールドカップに参戦する昨季の欧州王者リヴァプール。伊『Gazzetta dello Sport』によると、ガビゴルは自身の将来について次のように話している。

「リヴァプールは誰もがプレイしたいチームだ。テクニック、強さ、スピードを兼ね備えている。プレミアリーグは本当に好きだよ。そこでチャンピオンになることを夢見ていない選手なんていない。でも僕は2019年末までインテル、そしてフラメンゴと契約を結んでいる。今のところはクラブ・ワールドカップに集中しているよ。将来について考えるのはトーナメントが終わった後だね」

あくまでも現在はフラメンゴでのプレイに集中していると語ったガビゴルだが、今度こそ欧州で成功を収めてやろうと闘志には火がついている様子だ。続けて同選手は、今の自分が欧州で通用しなかった頃とは一味違う選手になっていると強調し、次のように述べた。

「初めてヨーロッパに到着した時、僕は若かったし学ぶべきことがたくさんあった。でも、今では経験豊かな選手に成長したんだ。2019年は僕にとって“魔法の年”だった。ヨーロッパは全てのブラジル人が夢見る目的地だが、最初はうまくいかないことが多い。適応するのは決して簡単なことじゃない。文化も違うしね。さらにプレイのやり方も違うから問題が起こる。でも、後悔はしていないよ。僕は困難に直面しても下を向かずに自分の可能性を信じてやっていたんだ」

過去の失敗を糧として再び輝きを取り戻したブラジルのスーパーFW。はたして来年、彼は一体どのクラブでプレイしているのだろうか。23歳が再び欧州の地に降り立つ日は近いかもしれない。

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