10年でマンチェスターは“赤から水色”へ ファーガソン政権に迫る驚異の数字 

2010年代の主役はマンC photo/Getty Images

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10年で力関係は大きく変わった

2010年代のプレミアリーグを振り返ると、マンチェスターの主役がユナイテッドからシティに移り変わった10年だった。

2010年の時点でマンCがここまで完成度の高い組織になるとは予想もつかなかったが、この10年で力関係は一気に逆転。2011-12シーズンにFWセルヒオ・アグエロの劇的ゴールでプレミア制覇を成し遂げると、そこから3回もリーグ制覇を達成した。

それも2017-18シーズンには勝ち点100を達成しており、アレックス・ファーガソン氏の後継者問題に混乱したマンUはあっという間に置いていかれてしまった。マンCはプレミア優勝候補の常連となり、今はチャンピオンズリーグ制覇を本格的に狙うステップに入っている。
いかにマンCが優れていたのか。それは英『90min』の紹介したデータを見ると分かってくる。

マンCは2010年に入ってからプレミアで250勝を収めているのだ。まだウォルバーハンプトン戦とシェフィールド・ユナイテッド戦を残しているため、252勝まで数字を伸ばすことができる。

まだイングランドを支配していたファーガソン政権のマンUと比較すると、マンUは2000年代にリーグ戦で255勝を挙げている。ややマンUの方が上回っているが、それでもマンCがどれほど力をつけてきたかがよく分かる数字だ。

2000年代のマンUはクリスティアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーを擁してチャンピオンズリーグ制覇も果たしており、イングランドでは絶対的な存在だった。そんなマンUの数字に、マンCは僅かなところまで近づいた。

2020年代は255勝の数字を超えてくる可能性も考えられる。逆にマンUは実力差を埋めるのに苦労しており、このままなら2020年もマンチェスターの主役はシティの方となるだろう。次の10年でマンCが立場をさらに絶対的なものとするのか。それとも名門・マンUの大逆襲があるのか。10年単位で振り返るマンチェスター・ダービーもなかなか興味深い。

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