1位はユヴェントス、では2位はどこ セリエA“2010年代”勝ち点ランキング

昨季の優勝で前人未到のセリエA8連覇を達成したユヴェントス photo/Getty Images

両クラブ合わせて10年間で2位が8回

2019年も残り1週間を切った。2010年代が終わりを迎えようとしているが、イタリア・セリエAにとってこの10年間はどのような期間だったか。

ユヴェントスが覇権を握った10年。多くの人はそう感じているのではないだろうか。2010-11シーズンこそACミランが栄冠を手にしたが、以降は8シーズン連続でユヴェントスがスクデットを獲得している。アントニオ・コンテ(現インテル監督)が築き上げた基礎を、昨季まで指揮官の座に就いていたマッシミリアーノ・アッレグリがうまく引き継ぎ盤石の体制を整えた。彼らはまさに絶対王者だったと言える。

そんな中、2010年代の終焉を機に伊『NUMERI CALCIO』はこの10年間におけるセリエAの獲得勝ち点数ランキングを作成している。この10年間で同リーグを戦ったのは総勢34クラブ。はたして、その結果はどうなっているか。

まず、1位に輝いたのはもちろんユヴェントスだ。イタリアの絶対王者が10年間で稼いだ勝ち点数は実に「852」。単純計算だが、シーズン平均は85ポイントを超えるというのだから驚きだ。2013-14シーズンには102ポイントを荒稼ぎしており、セリエAで初めて三桁に到達したチームとなっている。

2010年代にセリエAでしのぎを削ったナポリとローマ photo/Getty Images

それでは2位はどうか。1位がユヴェントスであるのは想像の範囲内だったかもしれないが、2位は案外予想しづらかったのではないだろうか。おそらく、多くの人が想像している候補はナポリとASローマだろう。この2クラブは2010代のセリエAで2位を争い続けてきた印象が強い。事実、10年のうち8年は彼らのいずれかが2位だった。ちなみに回数は4回ずつで全くの互角だ。

それでも2位の座を手に入れたのはナポリ。彼らが獲得した勝ち点は「744」。3位のローマは「733」と、わずかに10ポイント届かなかった。10年間でその差はわずか「10」。この結果を見る限りでは“優勝争い”という言葉と長らく無縁だったセリエAにおいて、彼らのライバル関係の方がよりリーグ戦が盛り上がる要素だった、なんてことも言えるかもしれない。

その後には4位にインテル、5位にミラン、6位にラツィオと名門クラブが並んだ今回のランキング。はたして、2020年代はこの勢力図にどのような変化が生じるか。新しい時代の幕開けが楽しみでならない。

2010年代のセリエA獲得勝ち点数ランキングは以下の通り

1位 ユヴェントス(852)
2位 ナポリ(744)
3位 ローマ(733)
4位 インテル(658)
5位 ミラン(655)
6位 ラツィオ(635)
7位 フィオレンティーナ(558)
8位 ウディネーゼ(492)
9位 アタランタ(480)
10位 ジェノア(433)
11位 サンプドリア(432)
12位 キエーボ(392)
13位 トリノ(387)
14位 カリアリ(385)
15位 ボローニャ(383)
16位 パルマ(325)
17位 サッスオーロ(295)
18位 パレルモ(284)
19位 カターニャ(215)
20位 ヴェローナ(172)
21位 エンポリ(158)
22位 シエナ(99)
23位 レッチェ(92)
23位 SPAL(92)
25位 チェゼーナ(89)
26位 クロトーネ(69)
27位 フロジノーネ(56)
28位 バーリ(50)
29位 ブレシア(46)
30位 ペスカーラ(40)
31位 カルピ(38)
32位 リヴォルノ(36)
33位 ノヴァーラ(32)
34位 ベネヴェント(21)

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