ロケットスタートから急ブレーキ 大迫勇也と香川真司に求められるリスタート

膝に手をつく大迫 photo/Getty Images

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開幕直後は上々のスタートだったが……

ブレーメンに所属するFW大迫勇也と、レアル・サラゴサでプレイするMF香川真司。昨年のロシアワールドカップで日本代表の攻撃を引っ張った2人は、今季似たような前半戦を過ごしている。

大迫はマックス・クルーゼが抜けたブレーメンの前線でキーマンとなり、絶対的な主力の1人としてチームから信頼されている。その期待に応えて開幕直後はリーグ戦4試合で3得点と爆発。昨季はリーグ戦で3点しか奪えなかったが、今季はたった4試合でそれに並ぶロケットスタートを切ったのだ。

ところが独『Die DeichStube』は、前半戦の終わりにペースがガクリと落ちたと総評している。実際に大迫は11月23日のシャルケ戦以降得点がなく、チームも11月に入ってからは8試合でたった1勝しかしていない。
バイエルンに1-6、マインツに0-5で敗れるなど悲惨な成績で前半戦を終えており、大迫もトーンダウンしてしまった。好調だった9月にハムストリングを傷めてしまったのも残念で、序盤戦の勢いがストップしてしまった印象だ。

香川も少し似ている。今季より活躍の場をサラゴサに移した香川は、開幕5試合で2得点と躍動。アジアを代表するスタープレイヤーとして1部昇格を目指すクラブの期待にさっそく応えたのだ。

ところが、9月のエストレマドゥーラ戦を最後に香川の得点はストップ。リーグ戦17試合で2得点1アシストと、やや失望の前半戦となってしまった。

スペイン『as』も開幕直後のクオリティは認めているが、その勢いが時間とともに消えたと指摘。コンディション調整に苦戦した時期もあり、不安定な前半戦だったとの評価だ。

チームも開幕から9試合負けなしと良いスタートを切ったが、10月6日にカディスに0-2で敗れたところから一気に黒星が増えた。まだ順位では5位と悪くない位置だが、10月からの取りこぼしがなければもう少し上の順位をキープできたはずだ。

大迫、香川ともに後半戦は再びロケットスタートを切ってほしいところで、前半戦の終わり方は少々残念だった。開幕直後は地元メディアからも絶賛の嵐といったところだっただけに、後半戦はもう1度ドイツとスペインでサムライ・ムーブを起こしてほしい。

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