ブンデスNo.1の“超攻撃軍団”へ ライプツィヒで起こるナーゲルスマン改革

ブンデス首位を走るライプツィヒ photo/Getty Images

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17試合で48得点

ブンデスリーガ前半戦を首位で折り返したライプツィヒは、何と言っても攻撃力が最大の魅力だ。リーグ戦17試合を消化した段階でリーグトップの48得点を記録しており、18得点を挙げているエースのティモ・ヴェルナーを中心に破壊力抜群の攻撃を披露している。

そんな超攻撃的なチームを作り上げたのは注目の青年指揮官ユリアン・ナーゲルスマンだが、具体的にナーゲルスマンはどの部分を変えてきたのか。ブンデスリーガ公式も特集しているが、実際にプレイしている選手たちが口にするのはポゼッションの部分だ。

これまでのライプツィヒは前線から激しくプレスをかけていくチームとの印象が強かったが、MFマルセル・ザビッツァーは堅守速攻以外にも引き出しが増えてきたと手応えを口にする。
「僕たちは以前ほどアグレッシブにはプレイしていない。それほどハイラインで戦っていないんだよ。以前はボールを持っていない時の部分で動き、ボールを奪ってカウンターへ移行していた。だけど今季はよりボールを保持している。その際にも何をすべきか分かっているんだ」

これまでの武器だったショートカウンターは維持しつつ、そこに自分たちから崩しにいくアイディアをナーゲルスマンはチームに植えつけたのだ。ライプツィヒのCEOを務めるオリヴァー・ミンツラフ氏もアイディアが増えたことで、守備を固めてくる格下相手に勝ち点を取りこぼすケースが少なくなったと語る。

「ユリアンは我々のゲームを進化させたよ。ラルフ・ラングニックから素晴らしいチームを引き継いだわけだが、すでにチームは素晴らしい状態だった。特にボールを持っていないところでね。ユリアンはそこにアイディアを加えてチームを良くした。ボールを保持している時、我々は守備を固めてくる相手への解決策をついに見つけたんだ。昨季はそうしたゲームで引き分けたり、負けることもあったからね」

自分たちから崩していけるとの自信は選手たちを後押しすることになり、今のライプツィヒはビハインドの状態からでも逆襲できる。ヴェルナーも、リードを許した際に焦ることがないとコメントしている。

「試合に勝つうえでリードしていないとダメということはない。僕たちはビハインドからも逆転できる。それが僕たちが持つメンタリティなのさ」

実際、2019年最後のゲームとなったアウグスブルク戦は前半8分に先制を許したところから3点を奪い返して逆転勝利を収めている。能動的に仕掛けていけるところに今のライプツィヒの強さがある。

今季は開幕前からバイエルン、ドルトムントと並んで優勝候補の一角に挙げられていたが、このまま頂点まで駆け上がるのか。ライプツィヒで起こるナーゲルスマン改革から後半戦も目が離せない。

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