セリエAはもう“守備のリーグ”ではないのか 得点奪えるDFが急増中

DFながら今季セリエAですでに5得点を挙げているコラロフ。左足から放たれるシュートは強烈だ photo/Getty Images

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欧州5大リーグ“DF得点数”ランキング

長らく強固なディフェンスを売りとするクラブが多数を占め、なかなか得点の生まれないイメージがあるイタリア・セリエA。その堅牢な守備のイメージを支えているのは各クラブに揃う優秀なDFたちだ。

しかし、そんな“堅守の国”を支える守備者たちのプレイスタイルには少し変化が生じてきているのか。今季の彼らは守備だけでなく、攻撃面でもチームに多大な貢献を果たしていることが見て取れる統計が明らかとなった。

その統計とは、伊『Sky Sport』が紹介した2019-20シーズンの欧州5大リーグにおける“DF得点ランキング”に関するものだ。これを見てみると、ランキングにおいてトップ10入りを果たした22名のうち、実に4割以上となる9名が今季セリエAでプレイしている。正確な割合で言うと40.9%。半数近くが“堅守の国”でプレイしている選手というのは少々驚きと言えるか。
そして、彼らの得点数もDFとは思えない数字に。1位タイのロビン・ゴセンス(アタランタ)は6得点、4位タイのテオ・エルナンデス(ミラン)とアレクサンドル・コラロフ(ローマ)は5得点、6位タイのクリスティアン・アンサルディ(トリノ)とドメニコ・クリーシトは4得点。シーズンも折り返し地点でこの得点数。この調子でゴールネットを揺らし続ければ、シーズン二桁得点達成も夢ではないか。

通常、DFというポジションは相手アタッカーの進撃を阻止するのが主な任務。しかし、近年ではそんな彼らが攻撃に参加する機会も増え、ポジションを確保するためには本来専門外であるはずの攻撃力も求められるようになった。その流れは“堅守の国”にまで波及しているということなのだろう。イタリアという国に対して“守備的”というイメージを持つのは、そろそろ時代遅れなのかもしれない。

欧州5大リーグ“DF得点数”ランキングは以下の通り

1位 ロビン・ゴセンス(6得点/アタランタ)

1位 マルティン・ヒンターエッガー(6得点/フランクフルト)

1位 フィリップ・マックス(6得点/アウクスブルク)

4位 テオ・エルナンデス(5得点/ミラン)

4位 アレクサンドル・コラロフ(5得点/ローマ)

6位 クリスティアン・アンサルディ(4得点/トリノ)

6位 ドメニコ・クリーシト(4得点/ジェノア)

6位 ジョナタン・シュミット(4得点/フライブルク)

6位 フィルジル・ファン・ダイク(4得点/リヴァプール)

10位 ラミ・ベンゼバイニ(3得点/ボルシアMG)

10位 オザン・カバク(3得点/シャルケ)

10位 マルコ・カルデローニ(3得点/レッチェ)

10位 アーロン・クレスウェル(3得点/ウェストハム)

10位 ラファエル・ヴァラン(3得点/レアル・マドリード)

10位 セバスティアン・ボルナウ(3得点/ケルン)

10位 マッティア・バニ(3得点/ボローニャ)

10位 ヨナス・ヘクトル(3得点/ケルン)

10位 エメルソン(3得点/ベティス)

10位 セルヒオ・ラモス(3得点/レアル・マドリード)

10位 パブロ(3得点/ボルドー)

10位 アダム・ウェブスター(3得点/ブライトン)

10位 レオナルド・ボヌッチ(3得点/ユヴェントス)

10位 ニコラ・ミレンコビッチ(3得点/フィオレンティーナ)

10位 マット・ドハーティ(3得点/ウォルバーハンプトン)

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