止まらぬ失点に“メッシ頼み” バレンシアに完敗のバルサは「変わっていない」

バレンシアに敗れたバルセロナ photo/Getty Images

ポゼッション率は高いが……

キケ・セティエン体制でリスタートしたバルセロナはポゼッション率こそ上がっているのだが、25日のバレンシア戦から早くも躓いてしまった。

ポゼッション率は74%と高かったが、結果は1点も奪えず0-2の完敗。スペイン『MARCA』は「バルセロナは何も変わっていない」と手厳しい。今回の2失点によりリーグ戦の失点数は25となったが、21試合消化段階で25失点を喫しているのは2003-04シーズン以来の多さだという。

エースのリオネル・メッシもチームを勝利へ導くべく奮闘したのだが、このゲームで放ったシュート11本は1つもネットを揺らすことがなかった。チームのシュート本数は14本となっており、メッシの他にシュートを記録したのはアンス・ファティ、フレンキー・デ・ヨング、イヴァン・ラキティッチの3人だけとなっている。

これではメッシ依存と指摘されても文句は言えないだろう。失点も止まらず、メッシ以外の選手がゲームをひっくり返せないとなれば苦しい。流れが悪くなった際にメッシ頼みとなってしまうのは相変わらずか。

もちろんセティエン独特のアイディアがまだ完全に浸透したわけではないのも事実だろう。ここから理解を深めていけば結果が好転する可能性もあるが、そんなに長く様子見の時間を与えてくれるような甘いクラブではない。26日にレアル・マドリードがバリャドリードを撃破すれば、首位を明け渡すことになってしまう。サポーターも黙ってはいないだろう。

2月からはチャンピオンズリーグの決勝トーナメントもスタートするが、セティエンは状況を変えられるか。

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