[MIXゾーン]川崎の新システム[4-3-3] 田中碧が明かした自身の役割や手応え

昨季大ブレイクを果たし、今季の活躍にも注目が集まる川崎MF田中碧(右) photo/Getty Images

前にいる選手たちに気持ちよくプレイしてもらいたい

16日に2020JリーグYBCルヴァンカップが開幕し、グループステージ第1節が行われた。前大会覇者の川崎フロンターレはホームに清水エスパルスを迎え入れると、90分間で大量5ゴールを記録し、5-1の勝利。2020シーズン最高のスタートを切っている。

この試合でフル出場を果たし、豊富な運動量で川崎の勝利に貢献したMF田中碧が清水戦を振り返ってくれた。

ーーまずは5-1で快勝した今季初戦はいかがでしたか


「結果として勝てたので、それが一番大事なことなので良かったのかなと思います。ただ初めて公式戦をやって、90分間やって、できることもあったし、できないこともあった。そこはプラスに考えて、いい課題が出たとは思うので、課題がたくさん出ましたけど良かったのかなと思います」

ーー今季から[4-3-3]を採用して初めての公式戦でしたが、新システムに対しての手応えは?


「結果が全てなので5点取れたことはいいことだなと思いますし、前線の選手もたくさん走ってくれましたし、その前の選手で点を取れたということは良かったと思います。ただ、相手が主導権を握っている時間帯があったもの事実ですし、そこで自分たちがどうやって主導権を握り返すのかというのが大事になると思います」

ーー中央の3枚が三角形(トップ下&ダブルボランチ)から逆三角形(ダブルインサイドハーフ&アンカー)に変わり、前が2枚になったことでこれまでよりも高い位置でボールを奪えていたように思うが……


「やっぱり自分たちの狙いは、高い位置でボールを奪ってゴールを決めることなので。崩してゴールを決めることはなかなかできないし……ってなったときに自分たちはショートカウンターで決めることが一番簡単ではあります。そういう意味では、自分を含めた前の6人でどうやってボールを取るのかが大事になるのかなと思います」

「誰か一人が走れなくなったりすると穴が開くし、それでみんなが止まってしまうと後半の最初の20分間みたいにボールを奪うチャンスがなくなってしまったりする。ただ、最後のように修正して、自分たちがまたボールを取りに行けるようになれば、実際にボールが取れていました。そうすれば敵陣地でサッカーができるので、(終盤は)体力的にもきついとは思いますが、(周りの選手に)やらせなきゃいけないですし、自分のやらなきゃいけないと思います」

ーーこの試合では大島良太と脇坂泰斗より後ろのポジションに入るアンカーを任されていましたが、やってみていかがでしたか


「アンカーというイメージではないので、(これまでと)そんなにやることは変わっていません。ただ、前にいるインサイドハーフとの役割がちょっとはっきりしているだけであって……。まぁ、ウイングを含めて前の選手たちが気持ちよくサッカーをしてもらえれば、僕はそれでいいのかなと思っています」

最後に「できなかったところを修正していけばもっと良くなる。今は楽しみで仕方がない」と述べた田中碧。昨季の大ブレイクを経て今季は勝負のシーズンになりそうだが、2020シーズンも“碧き炎を胸にいだいて熱く闘う”同選手に目が離せない。

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