長きにわたって続くユヴェントスの黄金時代に終焉をもたらすべく、今季セリエAで快進撃を披露しているチームがある。アントニオ・コンテ新監督を迎え、2009-10シーズン以来のリーグ優勝を狙うインテルだ。
現地時間16日に行われた前節ラツィオ戦こそ1-2で敗れてしまったものの、ここまで首位ユヴェントスと勝ち点3差の3位。スクデットは十分に射程圏内と言えるだろう。開幕前の移籍市場でも大補強を敢行した彼らだが、今冬にはさらにDFアシュリー・ヤング、MFビクター・モーゼス、MFクリスティアン・エリクセンと言った実力者を補強。充実のスカッドを完成させてきた。その本気度はひしひしと伝わってくる。
しかし、昨季から所属している選手の奮闘も忘れてはいけない。その中でもFWラウタロ・マルティネスは今季絶好調。ここまでリーグ戦21試合に出場して11ゴールと、このアルゼンチン代表は確実にチームの攻撃陣を牽引する存在となっている。
今ではバルセロナやマンチェスター・シティといった国外ビッグクラブからも注目されるストライカーとなったL・マルティネス。そんな22歳の活躍ぶりには、かつて同クラブでプレイしたレジェンドも舌を巻く。伊『Gazzetta dello Sport』によると、ルイス・フィーゴ氏は現在のインテルで一番好きな選手として彼の名前を挙げている。
「インテルで一番好きな選手は誰かって? ラウタロだよ。彼は強いし、守備面でも貢献できる選手だ。インテルでとてもうまくやっていると思うよ。おそらく、ルカクの加入が大きな刺激となったんだろうね。彼はこのチームの中で、たくさんの要素を見つけているはずだ。でも、大事なのはチームの一員としてプレイし続けることだね」
ブレイクのキッカケはロメル・ルカクなど、国際経験豊富な選手がチームに加わったことだとフィーゴ氏は分析している。この22歳は再びオールスター軍団となったインテルで、様々なものを吸収し自分のプレイに還元しているか。
インテルで急成長を見せるL・マルティネス。はたして今後、彼はどれほど偉大な選手となっていくのだろうか。着実に“世界最高級ストライカー”の座へ近づいている22歳のプレイにはこれからも注目だ。
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