18歳が“ギグス風”の絶妙アシスト アーセナルでブレイクする若きテクニシャン

ELオリンピアコス戦で決勝点をアシストしたサカ photo/Getty Images

「ワールドクラスのパス」

現地時間20日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグで、オリンピアコスと対戦したアーセナル。ギリシャの強豪クラブ相手に苦戦した同クラブだったが、81分にFWアレクサンドル・ラカゼットが決勝ゴールを挙げ1-0と勝利した。

その中で、各方面から称賛の声が集まっている選手がいる。決勝点をアシストした18歳の左SBブカヨ・サカだ。本職はウイングのサカだが、彼はセアド・コラシナツやキーラン・ティアニーが離脱した影響もあり、昨年12月から左SBのポジションを任されることが多くなった。守備では不安定な面を見せることもあるが、攻撃においてはそのポテンシャルを存分に発揮している。

その攻撃センスが光ったのが、まさにラカゼットのゴールをアシストしたシーンだ。ワイドに開いたピエール・エメリク・オバメヤンのチェックへ向かった相手DFの空けたスペースを突いて、自身がフリーでボールを受けられる状況を創出したサカ。そこからは基本に忠実にGKとDFの間へ低く速いクロスを供給し、ラカゼットのゴールをお膳立て。シンプルながらも、一連の動作は完璧だったと言える。

そんなサカのアシストには、クラブOBのロビン・ファン・ペルシー氏も大いに興奮したようだ。試合後、『BT Sport』に対して同氏は18歳のパフォーマンスについて次のように語った。

「ライアン・ギグスも、現役時代には似たようなパスを供給していたね。デニス・ベルカンプ、ポール・スコールズもだ。この手のパスはストライカーへ『危険なゾーンに侵入しろ』って命令するようなものさ。ワールドクラスのパスと言えるね。本当に、本当に良いものだよ。決して簡単ではない。サカは余裕を持ってやっているように見えるけど、真の素晴らしい選手しかこのパスを供給することはできないんだ。彼は本当にチャンスを生かしているね。とても上手くやっているし、私は嬉しいよ」

プレミアリーグのレジェンドの名を挙げながら、サカのアシストを絶賛したファン・ペルシー氏。はたして、この18歳は将来これらの名選手に肩を並べるような偉大な存在となれるのだろうか。ポテンシャルはすでに見せているだけに、大爆発の日は近いかもしれない。

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