怪物FWが覗かせた“アシスト屋”の一面 チェルシー撃破の中心にいた男

CLチェルシー戦で2アシストを記録したレヴァンドフスキ photo/Getty Images

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「美しく、無欲なパスを供給」

この男、魅力はゴールだけではない。バイエルン・ミュンヘンのエースが垣間見せたイメージとは少し違う一面に、相手クラブのOBは驚嘆している様子だ。

現地時間25日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのチェルシー戦で、1ゴール2アシストの大活躍を披露したバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキ。この試合でゴールを記録したことにより、同選手は今季公式戦での得点数を「39」にまで伸ばした。もはや2019-20シーズンのレヴァンドフスキは手がつけられなくなっていると言っていいだろう。ゴールラッシュは止まらない。

しかし、今回チェルシーのOBであるクリス・サットン氏がこのポーランド代表FWに関して称賛したのはその得点力ではない。同氏が驚愕したというのは、この試合で2つ記録したアシストの方だ。
「レヴァンドフスキが1点目のシーンでウィリー・カバジェロと1対1になったシーン。あの状況でほとんどのストライカーはシュートを選択するのではないだろうか? しかし、この31歳はセルジュ・ニャブリに美しく無欲なパスを供給し、仲間に簡単なフィニッシュをプレゼントした。あの時、レヴァンドフスキには中央で仲間が待ち構えているというビジョンがあったんだ。そういった面でも、この試合でバイエルンがリードするに値したと言わざるを得ないね。その後にもレヴァンドフスキは、ニャブリとの素晴らしいコンビネーションを再び披露した」

サットン氏は英『Daily Mail』のコラムで、このようにレヴァンドフスキを称賛している。今季の彼なら1点目のシーンでカバジェロを出し抜くこともできたはず。しかし、このエースは自身のゴールよりも確実にチームの1点を奪うことを優先した。視野の広さと冷静さは恐るべきものがあると言っていいだろう。

個人だけでなく、味方の得点も演出できるバイエルンの万能ストライカー。レヴァンドフスキは今後もそのセンスを存分に活かし、チームを勝利へと導くことだろう。

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