サムライDFはボローニャを支配した 「冨安の価値は少なくとも2倍、3倍」

ボローニャの冨安 photo/Getty Images

セリエAにあっさり適応する男

初挑戦となる欧州五大リーグに対応できるのか、セリエAは日本人DFにとって甘い環境ではない。

今季開幕当初、ベルギーのシント・トロイデンからセリエA・ボローニャに移籍した日本代表DF冨安健洋にはこんな不安の声も挙がっていた。

セリエAでは長友佑都がインテルで長きにわたって活躍したが、日本人センターバックがセリエAでポジションを勝ち取るのは難しいとの考えがあったのだ。ところが、そんな不安はあっさりと吹き飛んだ。

ポジションは右サイドバックがほとんどだが、冨安は開幕から定位置を確保。ここまで評価は上がる一方で、サイドバックとしてアシストも2つ記録している。21歳の若き日本人DFがここまで戦えるとはボローニャ側も予想していなかったのではないか。

今季ボローニャで最も一貫性がある選手と言ってもいいはずで、伊『Calciomercato』は欧州の複数クラブが冨安に関心を示していると伝えている。このパフォーマンスならば、より上のクラブでプレイすることも可能だろう。

冨安がボローニャに移籍する際に発生した移籍金は700万ユーロだったが、同メディアは「現在は少なくともその2倍、3倍の価値がある。ボローニャ側に手放す考えはない」と伝えており、セリエA1シーズンで評価は急上昇だ。

アビスパ福岡からベルギーへ渡り、1年半で欧州五大リーグのセリエAへ。そこでも評価を伸ばしてビッグクラブから関心を集める。ここまで冨安のストーリーは驚くほどスムーズだが、今後の日本サッカー界を引っ張っていくであろう男はどこまで伸びるのか。

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