1日に行われたセリエA第26節で、カリアリとローマが対戦した。90分間で計7発のゴールが飛び交う壮絶な打ち合いとなったが、アウェイのローマが4-3でカリアリとの激闘を制している。
2017年夏にフィオレンティーナを退団して以降、ACミランやアトレティコ・マドリードといったビッグクラブでプレイするも、思うような結果を残すことができず、苦しい時期が続いている元クロアチア代表FWニコラ・カリニッチ。今季から加入することとなったローマでも(アトレティコから1年間のレンタル)、ここまでなかなか出場機会を与えてもらえず、公式戦12試合ノーゴールとなっている。
しかし、そんなカリニッチにようやく待望の時が訪れた。ローマの指揮官を務めるパウロ・フォンセカはヨーロッパリーグとの過密日程を考慮してか、カリアリ戦でエースのエディン・ジェコを温存し、カリニッチをワントップとして起用。すると、同選手も見事指揮官の期待に応えて見せる。
1点ビハインドで迎えた29分、相手のクリアミスを頭で押し込み、ローマ移籍後初ゴールで試合を振り出しに戻す。そして前半終了間際の41分には、ヘンリク・ムヒタリアンの右からの折り返しを冷静に流し込み、勝ち越しゴールを挙げた。さらには、64分に華麗なヘディングでの落しで、裏へ抜け出したジャスティン・クライファートのゴールをアシスト。カリニッチは2ゴール1アシストの大活躍を見せたのだ。
試合後、伊『sky sport』のインタビューに応じたカリニッチは試合を「僕はいつものようにプレイし、チームのために100%を捧げようとしただけだよ。ここでプレイするのはいつだって難しいことなので、重要なのは勝つことだった。カリアリは本拠地で強いからね。非常に重要な3ポイントになったと思う。常に得点を決めることは簡単なことではない。今夜結果が得られたことは、僕にとってもチームにとっても良いことだ。」と振りった。
さらに、今季終了後の去就については「僕じゃなくて、クラブに尋ねるべきかな。ただ、僕はここにいて、幸せを感じることができ、サッカーに集中することもできている。これが重要なことさ」と明かしている。
今冬にアトレティコへの返却も噂されたがチームに留まり、ローマ加入から半年でようやくゴールをゲットすることができたカリニッチ。恵まれた長身だけでなく、足元の技術にも長けた子も技巧派アタッカーは、ヨーロッパリーグや欧州コンペティションの出場権争いなど熾烈を極める終盤戦で、己の存在意義を証明することができるのか。
・1点目(0:57〜)
・2点目(1:25〜)
・アシスト(2:05〜)
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