ミラン、またひとり英雄がクラブを去る 経営陣との関係悪化

今季ミランの再建に尽力してきたマルディーニ氏(左)とボバン氏(右)photo/Getty Images

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わずか9ヶ月でボバン氏を解任

ACミランは7日、同クラブのチーフ・フットボール・オフィサーを務めていたズボ二ミール・ボバン氏を解任したと発表した。

現役時代にミランで活躍し、欧州制覇やリーグ優勝など数々のタイトルをもたらしたクラブの英雄ボバン氏。引退後は解説業を行なったり、国際サッカー連盟(FIFA)で役職に就いたりしていたが、古巣の再建を託され、昨夏にミランへ復帰をはたした。そして、現役時代の良き戦友で、同じく昨夏からクラブのテクニカル・ディレクターに就任したパオロ・マルディーニ氏とともに尽力し、ステファノ・ピオリ監督の招聘や元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの復帰などに一役買っていた。

しかし、その後クラブ経営陣との関係が悪化してしまう。CEOを務めるイバン・ガジディス氏が、来季の指揮官としてレッドブル・グループのスポーツ部門兼サッカー開発部門を統括するラルフ・ラングニック氏の招聘に動いているとこが地元メディアらによって取り上げられると、ボバン氏はこの件について知らされていないことに激怒し、不満を吐露。ボバン氏とガジディス氏との間に亀裂が入った。ただ、クラブのオーナーグループは後者を支持していることから、前者の解任の噂が浮上している状況だったが、やはりわずか9ヶ月でクラブを去ることとなってしまった。
クラレンス・セードルフ、フィリポ・インザーギ、ジェンナーロ・ガットゥーゾ 、レオナルド……。監督やディレクターとして古巣の再建に力を注いできた彼らたちに続いて、またひとりレジェンドがクラブを去ることとなった。現在はマルディーニ氏やイブラヒモビッチの退団も噂され、その去就に注目が集まっているが、はたして。

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