中断を余儀なくされたセリエAの気になる今後 “優勝クラブなし”の可能性も

昨季はユヴェントスが8連覇を達成していたセリエA photo/Getty Images

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伊紙がファンの疑問に回答

今後のイタリア国内の状況次第では、セリエAの2019-20シーズンは「優勝クラブなし」となる可能性があるようだ。

世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。現在、特にイタリアで深刻な問題となっており、日を重ねるごとに増す感染者数は9000名を超え、死者数も450名以上となっている。そして、新型コロナウイルスはサッカー界にも大きな影響を与えており、試合が延期されたり、無観客試合の措置が取られたりすることに。さらに9日には、政府から「4月3日まですべてのスポーツイベントの中止」が言い渡されたことで、この期間のセリエA中断を余儀なくされることとなった。

ただ、この状況がいつまで続くかわからない。もしかすると、このままリーグ戦の全日程を消化することができないという可能性も十分にある。そうなった場合、「今季のスクデット争いはどうなるのか」といった疑問を持つファンも少なくないだろう。そんなファンのために、伊『Gazzetta dello Sport』が疑問に答えていた。その中のいくつかを紹介しよう。
Q1.リーグ戦はどうなるのか

A.3月の最終週は非常にリスクが高い状況であっても、元々代表ウィークのために中断する予定ではあった。ただ、(すでに一部の試合が延期された第25節に)加えてさらに2節が延期される。今日(10日)の会議で4月3日以降の復旧計画について検討されるだろう

Q2.リーグタイトル、昇格、降格はどうなるのか

A.この問題は規則上で空白となっているテーマだ。この問題に関しても今日のFIGCの会議で対応することができる。全クラブが消化しきっている節までの成績で最終的な順位を決定する案は、全員を納得させるものではない。そのため、タイトルを割り当てないという案もある

Q3.チャンピオンズリーグやEURO2020への影響は?

A.UEFAのコンペティションでは、観客を入れての試合と観客を入れないでの試合を混ぜて開催されることになるだろう。政府の判断次第では、中立地での開催に頼ることもできる。EUROについて話すのはまだ時期尚早だが、イタリアはUEFAに対して延期を求める可能性がある

Q4.選手たちのトレーニング状況は?

A.彼らは中断期間中もトレーニングは行うことができる。(「すべてのスポーツ大会は中断」という首相の新たな命は)プロアスリートとしての活動を奪うわけではないので、大会とは別に活動を進めていくことが可能だ

近年稀に見る激しいスクデット争いを繰り広げ、盛り上がりを見せているセリエAだけに、是非とも決着を付けてもらいたいところだが、最優先されるべきはもちろん人命や人々の健康だ。はたして、セリエAは無事に今季の全日程を消化することができるのか。

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