新型コロナの影響で4月上旬まで中断のセリエA 優勝決定方法に新たな案浮上

現在リーグ戦が中断しているセリエA photo/Getty Images

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プレイオフ決着の可能性

セリエAは2019-20シーズンの雌雄を決するために、緊急オプションの導入を検討しているようだ。

世界中で猛威を振るい、大きな問題となっている新型コロナウイルス。ヨーロッパでは特にイタリアで感染者が急増しており、すでにその数は1万名を超え、死亡者数は600名にも及んでいる。そのため、イタリア国内では4月3日までスポーツイベントなどが全面的に禁止され、中止や延期に追い込まれることに。もちろんセリエAも例外ではなく、12〜13試合残して中断を余儀なくされることとなっている。

こういった状況もあり、現在多くのファンやサッカー関係者が心配しているのが、今季のリーグ戦全日程を消化できるのかだ。イタリアサッカー連盟(FIGC)の会長を務めるガブリエレ・グラヴィーナ氏は先日、メディアの前で「もしセリエAの選手がコロナウイルスの検査で陽性となれば、シーズンの中止という考えも除外できない。アスリートたちの健康が第一だ」などと述べており、今後の状況次第では中止もやむを得ない考えでいることを明かしていた。もし4月上旬に再開されたとしても、約1ヶ月の遅れが出てしまうため、全日程を消化するためには終盤戦の過密日程は必至である。
そんな中、10日の行われたFIGCの会議で新たな案が浮上した。伊『SPORT MEDIAST』など複数の伊メディアによると、『レガ・プロ』の会長を務めるフランチェスコ・ギレッリ氏が記者団のインタビューで「すべての試合を消化してシーズンを終えるのが理想」としながらも、オプションとして「プレイオフ開催」の可能性を示唆。また、FIGCのグラヴィーナ会長も、優勝を決めるためのトップ4クラブによる「プレイオフ」と、降格を決めるための下位4クラブによる「プレイアウト」のアイデアがあることを明かしたのだ。はたして、今季のセリエAはどのような結末を迎えるのだろうか。

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