バルサよりレアルを選んだブラジルの新星 移籍決断の決め手となったのは

レアルのヴィニシウス photo/Getty Images

「たったの3日しか……」

先日行われたバルセロナとのクラシコで貴重な先制ゴールを挙げ、レアル・マドリードの勝利に貢献したブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオール。昨季苦しんだレアルで1人気を吐いた19歳はマドリードで着実な成長を見せている。今季前半戦は母国ブラジルの後輩FWロドリゴ・ゴエスの台頭による出場機会の減少も懸念されたが、バルサ戦の一発で定位置奪回へ弾みをつけた格好だ。

過去、レアルと同時に自身へ獲得オファーを提示してきたバルセロナに対してゴールを決めたヴィニシウス。彼が少し違う決断をしていたら、クラシコの結果が変わっていたかもしれないというのだから面白い。そんな中、ヴィニシウスが2017年に両クラブから同時にオファーを受けた時のことを回顧している。英『FourFourTwo』のインタビューに登場した同選手は当時を次のように振り返った。

「2017年にチリで開催されたU-17南米選手権から帰ってきた直後のことだったよ。メディアではすでに噂になっていたけど、僕はそれを信じていなかったんだ。でも、最終的にそれは現実となった。レアルとバルサの両方がオファーを提示してきたんだ。決断するまでにはたったの3日しか時間がなかったね。でも僕は常に最高のクラブでプレイしたかったからレアルを選んだのさ」

「両親はどちらのクラブも訪問して、レアルの方を気に入ったんだ。自分自身が望んでいたものとも一致したしたね。彼らのプロジェクトの方が僕にとってより良いものとなる気がしたのさ。レアルは僕みたいな若い選手に多くの出場時間を与えてくれるし、当時はCLで素晴らしい成績を収めていた」

それぞれのクラブを視察し、両親の意見も聞いた上でレアルを選んだというヴィニシウス。バルセロナの方が若手を積極起用するイメージがあるものの、あくまで外様の自分にはレアルの方が合っていると判断したか。

この後には、4600万ユーロにものぼったとされる移籍金のプレッシャーについても語ったヴィニシウス。やはり最初はその期待の高さから来る重圧に苦しんだようだ。

「最も難しいと思ったことの1つだよ。一貫してプレイすることよりもね。みんなに移籍金のことを忘れさせなければならなかったんだ。でも幸い、最初のシーズンは多くの試合でプレイすることができた。もうレアルでの出場が50試合を超えたんだ。若い選手でそれを成し遂げた人はほとんどいないよね」

今ではすっかり欧州でも屈指の若手として認知されたヴィニシウス。はたして、この若者はこれからの選手生活でどのようなキャリアを形成していくのだろうか。クラシコでのゴールを足がかりにして、偉大な選手へと成長してほしいところだ。

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