B・フェルナンデス、イガロ、A・サンチェス…… 同じクラブ出身だった実力者

マンUの救世主となっているB・フェルナンデスも元ウディネーゼの選手だ photo/Getty Images

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英メディアが“9名”を紹介

現在マンチェスター・ユナイテッドで輝きを放っている2人の新加入選手がいる。MFブルーノ・フェルナンデスとFWオディオン・イガロだ。彼らは今冬チームに加入すると、シーズン前半戦で思うように調子の上がらなかったマンUで救世主となっている。加入以降は前者が試合でゴールアシスト、後者は試合でゴールアシスト。その存在感は日に日に大きなものとなってきている。

そんなB・フェルナンデスとイガロだが、実はこの2人は過去にも欧州5大リーグの別クラブで同僚としてプレイした経験がある。イタリア・セリエAのウディネーゼだ。

ウディネーゼは決して強豪クラブというわけではない。しかし、彼らはB・フェルナンデスやイガロ以外にも優れた選手を数名輩出してきた実績がある。これに注目した英『Squawka』は「ウディネーゼに在籍経験のある選手たち」と題した特集を組み、現在別クラブで活躍している選手を何名か紹介している。

1.ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/MF)


まずはマンUで能力を存分に発揮しているB・フェルナンデスだ。このポルトガル代表MFがプレキャリアをスタートさせたのは意外にもイタリア。ノヴァーラで注目株となった同選手は共同保有という形で2013年夏にウディネーゼに加入。86試合に出場しチームの攻撃陣を牽引した。在籍時は3シーズン連続で欧州カップ戦出場権を得る好成績を収めたウディネーゼの中心選手だっただけに、ご存知の方も少なくないだろう。

2.ファビオ・クアリアレッラ(サンプドリア/FW)


昨季セリエAで得点王に輝いた大ベテラン。2007年から2009年まで2年間在籍し、アントニオ・ディ・ナターレと共に強力な攻撃陣を形成。シーズンにはゴールを荒稼ぎした。イタリア国内で数多くのクラブを渡り歩いている同選手だが、その中でもウディネーゼ時代の輝きは特筆すべきものがある。

3.オディオン・イガロ(マンチェスター・ユナイテッド/FW)


B・フェルナンデスと共にマンUの攻撃陣を引っ張るイガロ。ウディネーゼ時代は他クラブへレンタルに出されることが多く、同クラブでは通算6試合の出場でわずか1ゴール。当時は誰もこの男が将来マンUを救う存在になるとは思っていなかったことだろう。大出世だ。

4.アラン(ナポリ/MF)


今やナポリ中盤の要となったアラン。マウリツィオ・サッリ元監督が全幅の信頼を置いた“中盤のエンジン”も、その技術をウディネーゼで磨いた選手だ。2012-2013シーズンは欧州5大リーグで最多のタックル成功数を記録。ブラジル時代には右サイドバックなども任されていただけに、現在のプレイスタイルはウディネーゼで培われたものと言っても過言ではない。

5.メディ・ベナティア(アル・ドゥハイル/DF)


モロッコ代表の有能DFは2010年夏から3年間プレイ。その後ASローマ、バイエルン・ミュンヘン、ユヴェントスとステップアップしていく足掛かりとなった。特にローマ時代は中心選手として活躍し、2013-14シーズンはリーグ戦33試合に出場。それまで低迷気味だったクラブを2位に引き上げた。

現在はインテルでプレイするA・サンチェス photo/Getty Images

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6.アレクシス・サンチェス(インテル/FW)


バルセロナで一気にワールドクラスへの階段を駆け上がったA・サンチェスだが、その前に所属していたのがウディネーゼ。母国チリのコブレロアから2006年に欧州初挑戦の地として同クラブに加入すると、2008年夏から3シーズンにわたって在籍。控えとして過ごす時間もあったが、112試合に出場して21ゴールを挙げた。

7.サミール・ハンダノビッチ(インテル/GK)


イタリアで抜群の安定感を誇る守護神。「インテルで輝かしい実績を残しているだけに、彼がウディネーゼでプレイしていたことを忘れている人は多い」と同メディアは綴っている。加入当初こそレンタル続きでなかなか出番を確保できなかったが、2007-08シーズンから正守護神となる。世界屈指の“PKストッパー”の物語はここから始まった。

8.ファン・クアドラード(ユヴェントス/MF)


2009年夏に欧州初挑戦の地としてウディネーゼを選んだクアドラード。A・サンチェスと形成した強力右サイドは今考えれば恐ろしいものだったと言えるだろう。この頃からユーティリティぶりは健在で、右サイドならどこでもできる選手だった。

9.ルイス・ムリエル(アタランタ/FW)


現在は“超攻撃軍団"アタランタの主力アタッカーにまで成長したL・ムリエル。ウディネーゼ時代にその才能は開花し、2012-13シーズンにはスタメン15試合(出場22試合)で11ゴール3アシストを記録。同シーズンのセリエA年間最優秀若手選手賞を受賞している。

この他にMFピオトル・ジエリンスキ(ナポリ)やDFクワドゥ・アサモア(インテル)、FWドゥバン・サパタ(アタランタ)といった実力者もウディネーゼの所属経験がある選手だ。こうしてみると、ウディネーゼは南米やアフリカ出身の選手が“欧州初挑戦の地”として選ぶ場合が多いか。セリエAで伸びる若手は多いが、ウディネーゼはその供給源の1つとなっている。

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