まるで磁石の同じ極? マンUを悩ます有能テクニシャン2人の起用法

マンUで共闘することとなったポグバ(左)とB・フェルナンデス(右) photo/Getty Images

特徴似すぎて“共存不可”か

マンチェスター・ユナイテッドの中盤に2人の有能テクニシャンが揃った。ポール・ポグバとブルーノ・フェルナンデスだ。どちらもチームの攻撃に変化を加えることのできる実力者。これでマンUの中盤はしばらく安泰か。しかし、そううまく事が運ぶとも限らないのがサッカーの難しいところだ。

確かに両者ともに攻撃性能に優れた有能MF。だが、彼らを同時起用するとなればリスクもある。似た特徴を持つ2人が互いの良さを打ち消しあってしまう可能性が出てくるのだ。もちろんが問題なく共存する可能性はあるが、失敗すればまるで磁石の同じ極を近づけた時のように両者の“個”がぶつかり合ってしまうかもしれない。クラブOBのディミタール・ベルバトフ氏もその危険性を心配しているようだ。

「私はポグバのファンだから彼に残留してほしいし、それがベストな選択肢だと思っている。だけど、フェルナンデスとどうやったら共存できるのだろう? この問題の答えは正直言って私にもわからないよ。彼らは似たような特長を持つ選手で、常に2手3手先まで考えている。インテリジェンスな選手たちだね。でもサッカーではプレイスタイルがあまりにも似ていると、その2人がピッチ上で同時にプレイできなくなることがあるんだ。そうならないことを願っているけれどね……」

互いに強烈な“個”を持つがゆえの苦悩。ハマればリーグ屈指の攻撃力を誇る中盤の完成だが、そうならなければ待ち受けるのは悲惨な状況だ。ポグバとB・フェルナンデスの同時起用は一種のギャンブルとも言えるだろう。

とはいえ、やってみないことには正解を導き出すこともできない。はたして、今後マンUにおける中盤の最適解はどのような形となるのだろうか。オーレ・グンナー・スールシャール監督も今頃これについて頭を悩ませているはず。この心配が杞憂に終わればいいのだが、はたして。

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