支援活動は「至って普通のこと」 素晴らしきドルトムント主将のメンタリティ

ドルトムントで主将を務めるロイス photo/Getty Images

賃金返上に中小企業への高額寄付

現在、世界各国で猛威を振るい経済活動に深刻な影響を与えている新型コロナウイルス。これを受けて多くのサッカー選手が支援に動き出しているが、その中で新たに称賛されるべき行動をとったのがドルトムントの主将マルコ・ロイスだ。

現地時間27日、ロイスが自らのインスタグラムを更新し、妻のスカーレットさんとともに地元ドルトムントを拠点とする中小企業に50万ユーロ(約6000万円)を寄付することを発表。「僕らの社会は止まってしまっている。それはこの町を拠点に活動する企業にとって大きな問題だ。情熱的に仕事をしているにもかかわらず、彼らは顧客なしで数週間を生き抜くための資金さえも積み立てられない状況に陥っている。彼らはこの街をユニークにしてくれる存在。だからここで助けたいんだ」と、寄付に動いた理由を綴っている。

いくら一般の人よりも収入があるとはいえ、6000万円はそう簡単に出せない額なはず。それに加えて、現地時間25日にはドルトムントの選手や首脳陣が今季給料の一部を返上する決断を下したと現地各メディアによって伝えらている。その上でさらに寄付をするロイスのメンタリティは称賛に値するものと言えるだろう。

しかし、ロイス自身はこの支援活動は至極当然なものだと考えているようだ。クラブから発表された動画内で、ロイスはこの賃金返上や寄付について自身の考えを次のように語っている。

「僕らはクラブを助けたいんだ。だから、こうした活動をするのは至って普通のことなんだよ。特にドルトムントというクラブには850人ものスタッフがいる。だけど、何も心配しなくていい。彼らにはいつものようにお金が支払われるべきなんだ」

素晴らしいメンタリティで地元の支援に動き出したロイス。彼の行動が多くのドルトムント市民を救うはずだ。

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