ブラジル代表に“NEXTファルカン”誕生の予感 22歳がもたらす創造性

今冬からリヨンでプレイしているギマランイス photo/Getty Images

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「カゼミロを助けることができる」

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開催は見送られたが、もし3月の代表ウィークでブラジル代表が予定通り日程をこなしていれば、その中でNEWスターが誕生していたかもしれない。今回の同代表には、カナリア軍団の未来を担うかもしれない若き逸材が一人、初招集を受けていたのである。

その若き逸材とは、今冬アトレチコ・パラナエンセからリヨンへと移籍を果たした22歳のMFブルーノ・ギマランイスだ。優れたテクニックとゲームメイク能力を武器に中盤を支配する若手実力者。今回のリヨンが欧州初挑戦の地となったが、同選手はここまでリーグ戦3試合にフル出場し新天地でさっそく定位置を掴んでいる。

そんなギマランイスには、ブラジル代表の指揮官を務めるチッチ監督も将来性を感じているようだ。『A BOLA』が3月の招集メンバーを発表した際に、チッチ監督がギマランイスに関して残したコメントを紹介しているのだが、その言葉の端々からは同監督がこの22歳にかなり期待を寄せていることが窺える。
「我々にはオリジナリティのあるキャラクターを持った中盤の選手が少ない。昔で言うファルカンのような選手さ。今なら(ケビン・)デ・ブライネかな。その点、ギマランイスはゲームを作ることのできる選手だし、創造性に溢れている。スピードも精度も申し分ないよ。先ほど挙げた選手のようになるために必要なものを全て備えているんだ。カゼミロを助けることができるだろうね。プレイスタイルとしてはミランの(ルーカス・)パケタに近いかな」

ギマランイスはこれまでのブラジル代表に足りなかった創造性を加えることができる選手とチッチ監督は睨んでいる。はたして指揮官の期待通り、今後この22歳はカナリア軍団の中盤で輝くことができるか。中盤のレギュラー争いに加わる若手実力者が、“ファルカン級”の活躍を披露する日はそう遠くないかもしれない。

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