「最初はストライカーだったのに」 ポグバがMFになった意外すぎる理由

今ではマンUで中盤の主力となっているポグバだが…… photo/Getty Images

徐々にポジションを下げ……

今季は怪我の影響によりあまりプレイタイムを伸ばすことができていないが、フランス代表MFポール・ポグバはマンチェスター・ユナイテッドの中盤に欠かせない選手だ。好調時には手がつけられないほど圧倒的な攻撃性能はチームの攻撃を活性化し、相手にとって大きな驚異となる。守備に走らないことがあるのは玉に瑕だが、それを補って余りあるオフェンス面での貢献は無視できない。

そんなFW並みの攻撃力を備えるポグバ。身長も191cmと中盤の選手らしからぬ大きさだ。MFとしては稀有な存在。希少価値は高いが、一体なぜ彼はこのポジションを選んだのだろうか。しかし『UTD Podcast』のインタビューによると、ポグバは自ら望んでMFになったわけではないという。ポグバは自身のポジション遍歴について次のように語っている。

「正直に言うと、僕は昔アーセナルのファンだったんだ。フランス人選手が多く在籍していたからね。他の兄弟たちはみんなユナイテッドのファンだったからとても言い出せなかったけど。なかでも好きだったのはティエリ・アンリだね。その影響もあって、僕は少年時代にストライカーとしてサッカーを始めたんだ。でも、あまりにドリブルをしすぎたから、当時のコーチは僕を途中から10番の位置で使い始めたのさ。ただ、そのポジションはボールに触れる機会が多かった。今度はボールにタッチしすぎて6番の位置に回されたよ。それが今のポジションだ」

最初はティエリ・アンリへの憧れからFWとしてプレイし始めたものの、ワンマンプレイが目立ったことでポグバは徐々にポジションを下げていったのだという。才能がある選手ゆえの一風変わったエピソードだが、かなり面白い話だ。

期せずして誕生した世界最高級の攻撃性能を備えた大型MF。人生、何が起こるかわからないものである。

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