「彼らは努力しなかった」 ブラジルの逸材MFがスペイン行きを拒否した理由

今冬リヨンに加入したギマランイス photo/Getty Images

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代表指揮官も期待寄せる“カナリア軍団の希望”

今、ブラジル代表でのブレイクが期待されている若き中盤の司令塔をご存知だろうか。新型コロナウイルス感染拡大に伴い試合は延期されてしまったが、3月の代表ウィークでA代表初招集を受けていたリヨンMFブルーノ・ギマランイスのことだ。

ブラジル代表のチッチ監督をして、「我々には昔で言うファルカンのような選手が不足しているが、その点でギマランイスは創造性に溢れたゲームを作ることのできる選手。スピードや精度も申し分ないし、先ほど挙げた選手のようになるために必要なものを全て備えている」と言わしめるギマランイス。優れたテクニックとゲームメイク能力を武器に中盤を支配する逸材で、今冬アトレチコ・パラナエンセからリヨンへと移籍を果たし、新天地でもさっそく定位置を掴んでいる。

そんなギマランイスだが、なぜ彼は欧州初挑戦のクラブとしてリヨンを選んだのだろうか。この22歳に関しては昨年からアトレティコ・マドリードが獲得レースをリードしているとの報道もあった。ステップアップ先としてはアトレティコの方が魅力的にも感じる。だが、どうやらギマランイスは交渉に関してアトレティコ側の誠意が感じられなかったため、リヨンからの誘いを受けることにしたようだ。スペイン『MARCA』が伝えている。
「アトレティコには僕とサインするかどうかを選択する権利があった。でも、彼らはそれに関して何も努力することはなかったのさ。そして、まもなくリヨンからのオファーが届いた。だからジュニーニョ(・ペルナンブカーノ:現リヨンSD)と加入の約束をしたのさ。この決定には満足しているよ。ジュニーニョと話をしたことで、僕はリヨンでプレイするイメージが湧いたんだ」

交渉相手に不信感を抱いていたところに、母国大先輩からの誘い。リヨンからのオファーはまさしく“渡りに船”だったと言えるか。最終的にギマランイスからフラれることとなってしまったアトレティコ。逃した魚は大きいかもしれない。

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