衝撃のハンドから悪夢のPK失敗 今も消えぬガーナ英雄の後悔「眠れなくて」

PKを外した当時のギャン photo/Getty Images

2010W杯で最もショッキングだったシーン

バルセロナでプレイするウルグアイ代表FWルイス・スアレスといえば、何かとトラブルを巻き起こしてきた人物でもある。その1つが2010南アフリカワールドカップでの「衝撃ハンド事件」だ。

準々決勝でガーナ代表と対戦したウルグアイは、1-1で迎えた延長後半アディショナルタイムに絶体絶命のピンチを迎える。

ガーナがゴール前へフリーキックを蹴りこむと、混戦からガーナの選手がシュートを放つ。決まったかと思われたが、これをスアレスがハンドでブロック。ガーナにはPKが与えられ、スアレスは一発退場となった。

ガーナはこれを決めれば勝ちだったのだが、そこでガーナFWアサモア・ギャンがまさかの失敗。ボールをバーにぶつけてしまい、PK戦へ突入することになったのだ。

結局PK戦ではウルグアイが勝利し、ガーナはベスト8で敗退。結果的にはハンドでゴールを守ったスアレスの勝利ということになる。ガーナの選手、特にPKを外したギャンのショックは相当なものだっただろう。

英『Daily Mail』によると、ギャンもショックが大きかったと振り返る。泣き疲れるほど涙を流したそうで、あの失敗は深い傷となって残っているようだ。

「1人になると、よくあのシーンが僕を苦しめる。僕に出来ることはないし、受け入れないといけない。代表チームを救うためにあそこへ行ったが、最終的には悪役となってしまった。みんながどう感じたか分かっているから、受け入れないと。酷いクレイジーな瞬間だった。一晩中眠れなくて、朝まで泣いていた。これ以上泣けないところまで泣いたから、どういうわけか落ち着いていたよ」

当時のガーナはケビン・プリンス・ボアテング、サリー・ムンタリなど多くの実力者を擁しており、なかなかに厄介なチームだった。ベスト8まで進む快進撃だったのだが、その幕切れはあまりに残酷なものとなってしまった。



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