あの“タバコ事件”を振り返るシュチェスニー「エミレーツが恋しいよ」

アーセナル時代のシュチェスニー photo/Getty Images

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喫煙問題がキャリアの転機に

現在、ユヴェントスで正守護神を務めるGKヴォイチェフ・シュチェスニー。かつてアーセナルでも背番号1を付け、正守護神としてゴールマウスを守った男だが、2015年元旦のサウサンプトン戦でミスを犯し、敗れたあと、ドレッシングルームでの喫煙問題が発覚。それがもとで正守護神の座を明け渡すことになる。翌シーズンにはチェルシーからペトル・チェフが加入したため、追われるようにローン移籍でローマへ渡ることとなった。

だが、人間何があるかわからない。ローン移籍先のローマでは別人のような冷静さを身につけ高評価を受けると、2017年の夏にはイタリアのトップクラブであるユヴェントスへ完全移籍。現在では、クラブのレジェンドであるジャンルイジ・ブッフォンを差し置いてゴールマウスを守っている。

そんなシュチェスニーが、『ARSENAL NATION』のポッドキャストでキャリアの転機ともなった“タバコ事件”を振り返った。
「あの頃、僕は日常的に喫煙していたし、ボス(アーセン・ヴェンゲル)もそれをよく知っていた。ただ彼は誰にもドレッシングルームで喫煙させなかったし、僕もそれはわかっていたんだ」

「(自身のミスで敗戦した)試合の感情のせいで、僕はまだチームがいるときにタバコを持ってきた。シャワー室の隅にいて、誰も僕を見ることがなかった。そして、1本火をつけた」

「誰かに見られたんだ。ボスじゃなかった。数日後に彼に会ったとき、本当かどうか尋ねられて、『はい』と言った。彼は僕に罰金を科した。その時はそれで終わりだったんだ。それから、『君は少しの間、チームを離れることになる』と言われた。大きな仲違いとか、対立はなかったよ。僕もそこはプロだったからね」

「数週間経って、僕はチームに戻ることを期待していたんだけど、チームはうまくいっていたし、代わりにゴールを守ったダビド・オスピナは、本当によくやっていた。彼が(正守護神に)とどまったんだ。それは、僕がまた自分の居場所を勝ち取るために待つことになるか、ローンで出ていって、まだ自分がクラブで最高のGKだと彼に納得させるか、そういうことを意味していたんだ」

そこから皮肉にも、シュチェスニーのキャリアは好転することになる。しかし、彼はロンドンに何かを置いてきてしまったような気持ちも感じているようだ。

「彼らが恋しいよ。エミレーツでのプレイが恋しい。あれは僕にとって特別だった。ピッチのクオリティ、ファンたち、ノースロンドンダービーのビッグな夜とかね」


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