サンチョは「7番」にふさわしいか マンUは“11年近くエース不在”

最後に「エースで7番」だったのはこの男までさかのぼる photo/Getty Images

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エースナンバーを誰も着けられない

今夏、マンチェスター・ユナイテッド最大のターゲットとされているのは、ドルトムントの20歳ジェイドン・サンチョだ。オーレ・グンナー・スールシャール監督は攻撃陣の強化を目論んでおり、なんとしても手に入れるつもりであると各紙で報じられている。

英『Daily Mirror』は、カントナ、ベッカム、C・ロナウドなど、偉大な先人たちが着けたエースナンバー「7」をサンチョのために取り置いていると報じた。しかし、この言い方には引っかかるところがある。7番は新たなエースのために取り置いているのではなく、“誰も着けられず放置されている”と形容した方が正確だからだ。ロナウド以降に7番を着けた選手たちを見てみよう。

まずは元イングランド代表のマイケル・オーウェンだが、さすがにピークを過ぎていた。次に着けたのはアントニオ・バレンシアだったが、彼はウインガーからサイドバックへと役割を移していき、ファンの期待する「7番」にはなれなかった。結局、バレンシアは7番を返上している。
次は当時、史上最高額の5970万ポンドでレアル・マドリードからやって来たアンヘル・ディ・マリアだ。しかしわずか3得点しか奪えずに非難を浴び、1年で逃げるようにパリ・サンジェルマンへ。その後もメンフィス・デパイ、アレクシス・サンチェスが7番を背負うも、いずれも活躍を見せられずにオールド・トラッフォードを追われることになった。最後に「エースの7番」だったのは、2009年の夏にレアルへ旅立ったロナウドであり、それは実に11年近く前の話なのだ。

同紙によれば、FWマーカス・ラッシュフォードは「僕たちの連携は良いものになるはずさ。サンチョは素晴らしい選手だ」と期待を見せているが、「7番」がもたらす巨大なプレッシャーは測り知れない。彼はベッカム、ロナウドの“真の後継者”になれるだろうか。


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