ベテランMFが振り返る“配置転換”の難しさ マンCの救世主となった男の戸惑い

今季はCBとしての出場も多かったフェルナンジーニョ photo/Getty Images

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成功の陰には指揮官の助言が

2019-20シーズン、センターバックの人員不足に悩まされたマンチェスター・シティにとって救世主となった存在がいる。本職は中盤でありながらも、見事コンバートに対応したMFフェルナンジーニョだ。

CBの主力であるアイメリック・ラポルテが負傷離脱し、ジョン・ストーンズとニコラス・オタメンディがピリッとしなかった最終ラインを救ったフェルナンジーニョ。彼がスムーズに順応したことにより、マンCは最悪の自体を回避することができたと言っていいだろう。チームはベテランMFの適応力に頭が上がらないはずだ。

しかし、そんなフェルナンジーニョも最初はいつもと違うポジションに若干の戸惑いを感じていたという。英『Sky Sports』に対して、同選手はCBへのコンバートで感じたポジションを変えることの難しさを次のように振り返る。
「僕にとって、CBにコンバートする時に最大の課題となったのが動きすぎることだった。MFは中盤を走り回った分だけボールを奪うことができるからね。でもCBは自分とGKの間に大きなスペースがある。初めの頃は相手チームもそこをよく狙ってきたよ。注意する必要があったね。順応するのは少し変な感じがしたけど、今では実行できていると思うよ」

攻撃に守備に走り回る中盤と、できるだけポジションを留守にしないようにするCB。このギャップにフェルナンジーニョは少し苦労したようだ。とはいえ、かなり早い段階で慣れることができたのはジョゼップ・グラルディオラ監督のおかげとも語っている。

「ペップと他の監督たちとの違いは、彼がいつも細かいところを見ている点だと僕はいつも言ってきた。ペップは対戦相手について、多くの時間を費やし僕らに必要な情報を提供してくれるんだ。どこにスペースが生まれやすいか、そしてどこを重点的に守れば相手が沈黙するかなどさ。彼は一般とは少し違うスカウティングのやり方を採用している。こういったところも僕のパフォーマンスを改善することに役立っているね。そして、彼が積極的にアドバイスを与えてくれたことも僕が順応できた理由の一つだよ」

今回マンCに救世主が生まれたのは、世界屈指の名将がチームを指揮していたからというのも関係しているか。適切なアドバイスで選手を導くグアルディオラ監督。教え子からの信頼は厚い。

周りの助けもあって、ラポルテ復帰まで見事その代役を務めきったフェルナンジーニョ。ベテランの域に入っているが、彼はこれからもそのユーティリティ性でマンCを助けてくれることだろう。

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