練習中も「フランチェスコ・トッティ」 これが “ローマの王子”の凄さ

ローマで一緒にプレイしたトッティ氏とバルザレッティ氏 photo/Getty Images

責任とプレッシャーを感じていたトッティ氏

EURO2012のイタリア代表メンバーでもあるフェデリコ・バルザレッティ氏が、“ローマの王子”の凄さについて語っている。

トリノでプロとしてのキャリアをスタートさせ、ユヴェントスやフィオレンティーナなどを経て、2012年夏にローマへ移籍したバルザレッティ氏。新天地でもすぐさま定位置を確保し、リーグ戦27試合に出場するなど1年目から主力として活躍した。しかし2年目(2013-14シーズン)に入ると、シーズン中盤にスポーツヘルニアが発覚し、その影響により1年以上も長期離脱を強いられることに。翌シーズン(2014-15シーズン)の終盤に復帰を果たし、最終節のパレルモ戦でピッチに立ったが、シーズン終了後にローマとの契約が満了を迎え、そのままスパイクを脱ぐことを決断した。

そんなバルザレッティ氏が『DAZN』のインタビューに応じた際、ローマの象徴であったフランチェスコ・トッティ氏との思い出を明かした。責任感の強い同氏はトレーニングから手を抜かず、「フランチェスコ・トッティ」としての振る舞いを見せていたようだ。

「トッティはトレーニング場でも毎日、サン・シーロで行われたインテル戦のようにゴールを奪うんだ。彼のプレイは、本物のショーを見ているようだった。彼はトレーニング中でさえも、フランチェスコ・トッティであるプレッシャーを感じていたからね。ある日、彼は50メートル手前からゴールを決めたこともあったよ」

さらに、トッティ氏の鮮やかなループパスで、ローマ移籍後初ゴールを決めた2013年9月のラツィオ戦も振り返っている。

「彼は本当に試合の流れを変えるんだ。確実にね。責任を感じていたからかな。(2013年9月の)ラツィオ戦までの1週間、ほどんジョークも言ってなかったと思うよ。このダービーでは僕を大いに助けてくれた。(アシストも)トッティが非常に得意とする形だ。彼はディフェンダーの数センチ上を通す方法をよく知っているからね」

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