ベイル、ピルロ、シュバインシュタイガー ポジション変えて大化けした9人

シュバインシュタイガーも中盤へポジションチェンジ photo/Getty Images

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キャリアを長く続けられた秘訣にも

選手の中には、ポジションを変えたことで大成功を収めた選手もいる。

英『GIVE ME SPORT』がまとめているが、今回紹介されたのは9人だ。

・セルヒオ・ラモス

当初はサイドバックで起用される機会が多かったが、レアルでは徐々にセンターバックで固定。今でもサイドバックをこなせるが、センターバックに固定したことがワールドクラス化に繋がったのは間違いない。この選択は正しかった。

・ティエリ・アンリ



もっと大きな例では元アーセナルFWティエリ・アンリだ。ユヴェントスではウイングで起用される機会が多く、ポテンシャルを発揮できていなかった。それを変えたのはアーセナルを指揮していたアーセン・ヴェンゲルで、センターフォワードを任せたことで得点力が完全開花した。

当時ユヴェントスを指揮していたカルロ・アンチェロッティは、「私のミス?パルマでロベルト・バッジョを望まなかったこと、そしてユヴェントスでアンリがウイングプレイヤーではないと気付かなかったことだ」と語っている。

・ガレス・ベイル



こちらも有名だ。ベイルの場合は左サイドバックでも十分に実力を発揮できていたが、その攻撃性をより活かすために攻撃的なポジションへ役割を変えることになった。

今では右のウイングがメインポジションとなり、中へ切り込んでからのミドルが大きな武器となっている。

・ヴァンサン・コンパニ



マンチェスター・シティ不動のセンターバックとして活躍したコンパニは、若い頃に守備的MFをこなしていた時期がある。

コンパニ本人も「僕の好きなポジションは中盤だけど、センターバックでも同じように出来る」とコメントしている。マンCでの成功を考えると、センターバック固定は正しい判断だ。

・ハビエル・マスチェラーノ



マスチェラーノは守備的MFとしてプレイしてきた選手だが、バルセロナではセンターバックを任された。といっても、こんな決断を下すのは当時チームを指揮していたジョゼップ・グアルディオラくらいのものだろう。グアルディオラ政権下でのマスチェラーノのコンバートは大成功だったと言える。

・アンドレア・ピルロ



先ほどはアンリの起用法を間違えたとのコメントが紹介されたアンチェロッティだが、ピルロの場合は逆だ。トップ下でプレイする機会が多かった若いピルロを中盤の底に固定し、レジスタとしての才能を開花させた。このポジションに固定されたからこそ、その後のピルロ大成功があった。キャリアを長く続けられた理由でもあるだろう。

・ジャンルカ・ザンブロッタ



2006ドイツワールドカップ制覇にも貢献した元イタリア代表のザンブロッタは、サイドバックの職人として有名だ。

しかし、若い頃はもっと攻撃的なウイングとしてプレイすることもあった。最終的にはサイドバックを選択したのだが、サイドバックの位置から攻撃性も活かしていくやり方に変えたのは正解だった。

・バスティアン・シュバインシュタイガー



シュバインシュタイガーはウイングでプレイしていた選手だが、ウイングを務めていた選手が年齢とともに中盤の底へポジションを移していくのは珍しいケースではない。

ルイ・ファン・ハールがバイエルンの指揮官に就任した時、ファン・ハールは迷わずシュバインシュタイガーを中盤へコンバートすることを決めたのだという。

「私にとって、シュバインシュタイガーの左サイド起用はフィットしていなかった。新しいクラブに行くと、毎回私は全選手と話をするんだ。ポジションや個性などね。バスティアンに言ったよ。君は中盤でプレイしなきゃいけないとね」

これもベテランの年齢へ突入していくシュバインシュタイガーにとって大きな動きだった。サイドから仕掛けていく若い頃とは違い、中盤の底からリーダーシップを発揮する存在へと変化。バイエルン、ドイツ代表でも中盤の底にポジションを変えてからの方が良い結果を得ることができた。

・アントニオ・バレンシア



最後はバレンシアだ。バレンシアの場合はウイングからサイドバックへ変化することになり、ジョゼ・モウリーニョからも世界で最も優れたサイドバックと言われたこともある。

ウイングプレイヤーとしてはやや単調な印象があったが、サイドバックに変わってからはスピードをシンプルに活かすことができるようになった。このコンバートも大成功と言えよう。

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