ブンデス再開は早すぎる? 「数ヶ月先だったとしても……」

ブンデス再開について自身の意見を述べたスボティッチ photo/Getty Images

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選手の反応は

新型コロナウイルスの感染拡大により、3月13日から中断が続いていた2019-20シーズンのブンデスリーガだが、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は7日、無観客開催という形で今月16日より同リーグを再開すると発表した。約2カ月間の中断期間を経て我々の日常にサッカーが帰ってくる。ファンはこの一方にさぞ歓喜したことだろう。

しかし一方で、この再開は早すぎるのではないかとの意見もある。リーグ戦再開を発表する記者会見の中で、DFLのクリスティアン・ザイフェルト最高経営責任者(CEO)は「世界で最も近代的な医療システムを持つドイツだからこそ(リーグ戦を再開)できる」と語ったが、やはり選手の感染リスクは気になるとこだ。予防策として全クラブの選手やスタッフらは開幕1週間前から隔離合宿に参加しなければならないものの、はたしてこれは万全か。

ウニオン・ベルリンでプレイする元セルビア代表DFネヴェン・スボティッチは不安を隠せない様子だ。英『BBC』のインタビューにて、このリーグ戦再開決定について問われた同選手は次のように自身の考えを述べている。
「いつ再開されるにしても早すぎると思うね。数週間待ってもまだ早い。すでに再開されていたとしても時期尚早だったと言える。数ヶ月先だったとしても、まだ早すぎるかもしれないね。感染のリスクは皆が気にしている大きなテーマだ。選手たちの多くは仕事をなんとか再開するために、できるだけそれを考えないようにしているんだと思うよ。僕たち全員が微妙な状況に置かれている。ポジティブなコメントを残しつつリーグを終えるのは不可能だろう。危機管理を万全にして、被害を最小限に抑えたままシーズンを終わらせることを考えなければならないね」

リーグ戦再開はまだ早いとの見解を示したスボティッチ。さらに感染リスクの他にも、若い選手たちがコンディションの整わない中で無理をする危険性もあると同選手は続ける。

「自身のフィジカルコンディションをまだ理解できていない若手が、この再開によって怪我をするんじゃないかとも心配しているよ。本来であれば1日休養が必要なところを、彼らは常に100%の力でプレイしようとするだろうからね」

世界規模の混乱によって様々なイレギュラーが発生している2019-20シーズンの欧州サッカー界。いち早く動いたブンデスの判断はどのような結果をもたらすか。安全第一で運営されることを願うばかりだ。

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