「アンビリーバブルなアスリート」 “爆速の19歳”が世界最高の左SBとなる

バイエルンで躍動するデイビス photo/Getty Images

バイエルンで躍動する若きスピードスター

今季途中からいきなり新たなポジションを与えられた19歳が、ここまでの活躍を披露することを一体どれほどの人が予想できただろうか。バイエルン・ミュンヘンの若き左サイドバックに対する称賛は止まらない。

その19歳とは、2019-20シーズンに左SBへコンバートしたアルフォンソ・デイビスだ。もともとは前線のアタッカーとして昨年1月にバイエルンへやってきた同選手。だが、今季バイエルンは最終ラインの主力に負傷者が続出し、それまで左SBのレギュラーだったDFダビド・アラバをCBに回さざるを得なくなった。そんなチーム状況もあり、シーズン途中からデイビスは急遽左SBに挑戦。ここまで素晴らしいパフォーマンスを披露している。

MLS時代にも少なからず経験していたとはいえ、このコンバートに対応したのは見事だった。今では強豪バイエルンのレギュラーとして、デイビスは不動の地位を築いている。そんな19歳にはクラブOBであるオーウェン・ハーグリーブス氏もメロメロなようだ。英『BT Sport』に対して、同氏は次のように語っている。

「彼はアンビリーバブルなアスリートだ。とてつもなく速いし、真っ先にボールへ追いつく。トップレベルにおいて、スピードは最も重要な要素の一つだ。彼はもともとウインガーだが、バイエルンにはそのポジションにセルジュ・ニャブリとキングレイ・コマンがいるためそこではプレイしていない。だが、(左サイドバックで)デイビスはブンデス最高の一人になったと私は思うよ。彼はそのポジションでプレイすることをいとも簡単なように見せてくれる。私は今後、デイビスが世界でも最高の一人になる可能性があると思っているんだ」

「トレント・アレクサンダー・アーノルドがリヴァプールでやったことを思い出してほしい。彼ほどパスのクオリティは優れていないかもしれないが、身体能力は凄まじいよ。デイビスはほとんど一人で左サイドを支配しているんだ。これのおかげでニャブリはより中央でプレイすることが可能になっている。レヴァンドフスキやミュラーの近くでね。本当に見事で素晴らしいよ。例外的だ。現代のサッカーにおける、私のお気に入りの一人だよ」

タイプやサイドこそ違えど、ハーグリーブス氏はデイビスに若くしてビッグクラブで絶対的なSBとなったA・アーノルドの姿を重ねているようだ。各方面から称賛が寄せられるバイエルンのヤングスター。19歳のさらなる成長が楽しみでならない人はハーグリーブス氏だけでないはずだ。

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