名将サッキが不安視する「ユーヴェの限界」 スクデット争いについても

ミランの一時代を築いた名将サッキ氏 photo/Getty Images

国内の成功の歴史に落ち着いてしまっている

かつてACミランの黄金期を築き上げたイタリアの名将アリゴ・サッキ氏が、中断中のセリエAや今季のスクデット争いなどについて言及した。

新型コロナウイルスの影響により、3月上旬から中断を余儀なくされているセリエA。6月中の再開を目指しており、ようやく各クラブがトレーニングを再開し始めたところだ。

伊『Corriere dello Sport』のインタビューに応じたサッキ氏は「我々は約束を守らなければならない」としつつ「感染のグラフが上がらないのであれば、我々はリーグ戦を再開しなければならない。私は楽天家だからね。今回の(新型コロナウイルスの)流行により、少し休息が与えられたと思う。だから9月に新たなシーズンが始まることも願っているよ」と語っていた。

そんなサッキ氏が、リーグ戦再開後のスクデット争いについてもコメント。「もしシーズンが中止された場合、スクデットは誰にも割り当てるべきではない」と述べた上で「再開された場合、ユーヴェとラツィオのスクデット争いでは、熱いハート、勝負の定石、忍耐力が重要となってくるだろう。ラツィオにこれらのものが欠けているわけではないが、ユーヴェには何世代にもわたって受け継がれ、強化されてきたものがある。これが違いだ」と話しており、ユヴェントス優勢と見ているようだ。

ただ、サッキ氏はセリエAで8連覇を成し遂げ、長きにわたり一強状態が続くユヴェントスの将来を不安視しているのかもしれない。「ユーヴェにも限界が来るだろう。それは国内の成功の歴史に落ち着いてしまっていることだ。経済力やリーグを支配する能力に重点を置いており、国内サッカーの発展に貢献していない」と述べていた。

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