怪我に悩まされる“韋駄天アタッカー”の苦悩 「引退」の二文字も

怪我に苦しめられてきたD・コスタ photo/Getty Images

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楽しさや熱い思いが再びピッチへ突き動かす

アスリートにとって怪我はつきもので、それによって素晴らしい才能や自身が思い描くプレイを十分に発揮しきれない人たちがいる。近年、怪我に悩まされているユヴェントスのブラジル代表FWドウグラス・コスタが、その苦悩などを明かした。

2017年夏にユヴェントスへ移籍した現在29歳のD・コスタ。スピードに乗った鋭いドリブルを武器に、加入1年目からリーグ戦31試合に出場して4ゴール12アシストの活躍を見せ、自身初のイタリアでも大いに違いを見せつけた。しかし、2年目以降は怪我に苦しめられ、昨季はリーグ戦17試合(1ゴール)、今季もここまで14試合(3アシスト)の出場にとどまっている。

そんな苦しい時期が続いているD・コスタだが、怪我をするたびに「引退」の二文字が頭をよぎっているという。米『THE PLAYERS TRIBUNE』で「『僕はまだプレイできるのか?』と思う時があるんだ。なぜなら、ピッチへ戻っても再び怪我をしてしまうからね」と明かした。
ただフットボールの楽しさや熱い思いが、この韋駄天アタッカーを再びピッチへと突き動かす。「TVでフットボールを見ていると、僕の中には情熱があり、まだ高いレベルでプレイできると思い出させてくれる。これがまだ僕が現役であることの理由さ。サッカーが簡単にできることを知っているし、お金や名声も関係ない。重要なのは楽しいことをして、それを楽しめているかだ。これが僕の目的。(チームメイトの)アレックス・サンドロは『キミは試合に出るよりも多くの検査をやっているんじゃないかい』とジョークを言ってくるけどね」とも述べている。

さらに、D・コスタはこの困難を乗り越えるために、メンタルコーチを雇ったようだ。「人々は『ドウグラスは世界最高の選手のひとりになる可能性を秘めているが、怪我でそれを台無しにしている』と言ってくる。僕はそれに苦しんでいるんだ。確かにトッププレイヤーになる可能性を秘めているかもしれない。でも自分のコントロールが及ばない理由なので、僕は何もすることができない。怪我をするたびに自問自答するよ。なんでプレイできないのかってね。それらの言葉は僕を傷つけている。だから僕は(メンタルコーチに)助けを求めた」と話している。

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