リヴァプールが見るべき“ワイナルドゥム型”MF ボール奪えてパス出せる21歳

リヨンの心臓として注目を集めているアワール photo/Getty Images

続きを見る

イメージは真逆かもしれないが

リヴァプールの中盤戦士に求められる能力。第一はやはりボールを奪取する力だろう。中盤より前でボールを回収して素早い攻めを披露することこそが彼らの強み。よって、中盤の選手としてはボールアーティストよりもファイターがユルゲン・クロップ監督に好まれる。

ジョルジニオ・ワイナルドゥムもそんなファイターの印象を抱かせる選手だ。無尽蔵とも思えるほどのスタミナでピッチを縦横無尽に駆け回り、チームのためにハードワークを怠らない。フィジカルの強さを活かしてガツガツ相手のボールを奪う姿勢は、クロップサッカーが求めるMF像そのものと言えよう。

そんなワイナルドゥムの代役を今夏リヴァプールが探すとすれば、どんな選手が相応しいか。英『Liverpool Echo』が勧めるのはリヨンに所属する21歳のMFフセム・アワールだ。フランス国内では“NEXTアンドレス・イニエスタ”とも呼ばれるほどにボールアーティストな側面を持つ同選手だけに、これは少し意外なチョイスだ。
しかし、同メディアはワイナルドゥムがこなしている仕事は何もファイターとしての役割だけでないと主張している。実は同選手、今季リーグ戦でパス成功率92.17%を誇っているのだ。絶品パサーとまでは言わないが、相手からボールを奪った後に確実に前線へチャンスを提供できる選手。これこそリヴァプールがワイナルドゥムの代役に求める理想だろう。

その点、アワールはパサーとして注目されているが、しっかりとボールを追うこともできると『Liverpool Echo』は評価している。全く逆タイプのイメージがある両者だが、その正体はかなり似ているのかもしれない。

今夏移籍市場でアワールは争奪戦となる可能性があるものの、それに参戦するだけの価値を持った選手と言えるだろう。はたして、来季のリヴァプールにこの21歳が加わることはあるか。今後の動向はしっかりとチェックしておきたいところだ。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

電子マガジン最新号は、「欧州サムライ伝説」。中田英寿、小野伸二、中村俊輔など……、欧州で日本人フットボーラーの道を切り開いたパイオニアたちの偉業を、貴重な写真とともに振り返ります。

http://www.magazinegate.com/theworld/

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ